アニメや漫画の裏側には、作品をもっと好きになる“知られざる小ネタ”が山ほど眠っています。制作現場の意外なルール、キャラクター誕生の裏話、作者のひらめき、声優の逸話、さらには放送では語られない設定まで——知るほどに世界が広がる小さなトリビアの宝庫です。
ここでは、アニメ業界・ドラゴンボール・ジブリ・ドラえもん・サザエさん・エヴァ・アンパンマン・コナン・ルパン三世・ガンダム・ポケモンなど、全154項目を一気に紹介。
「それ知ってた!」も「そんな理由だったの!?」も入り混じった、語りたくなるネタ満載です。
さあ、あなたのアニメ知識にもう一歩深みをプラスする、ショートトリビアの旅へどうぞ。
【業界・制作】
1. 30分アニメの元祖はアトム
現在では当たり前の「毎週1回・30分」というテレビアニメの放送スタイル。実はこれ、手塚治虫原作の『鉄腕アトム』が作り出した日本独自の慣習です。当時、毎週のアニメ制作は予算的にも時間的にも不可能と言われていましたが、手塚治虫は絵の枚数を極端に減らす「リミテッドアニメ」という手法を駆使してこれを実現。この成功がなければ、今のアニメ大国日本はなかったかもしれません。
2. 「聖地巡礼」の始まり
アニメの舞台となった場所を訪れる「聖地巡礼」。この言葉がアニメ用語として一般に定着したのは、2000年代初頭の『おねがい☆ティーチャー』あたりからと言われています。それ以前にも『天地無用!』などの舞台訪問はありましたが、インターネットの普及とともに、ファンがロケ地を特定し、現地を巡って交流するという文化がこの時期に急速に形式化され、地方活性化にも繋がる大きなムーブメントへと発展しました。
3. 少年役を女性が演じる理由
日本の少年アニメで、主人公を女性声優が演じるのは珍しくありませんが、これは世界的に見ると日本特有の発展を遂げた文化です。変声期前の少年の繊細な高音や、成長過程の揺れ動く感情を表現するには、大人の男性よりも女性の声帯と演技力が適している場合が多いからです。悟空やルフィ、ナルトなど、少年漫画のヒーローの多くが女性によって魂を吹き込まれています。
4. GHQと女性声優の登用
戦後、GHQによる労働基準の指導により、夜8時以降の児童労働が厳しく制限されました。これにより、夜間の収録や生放送が多かったラジオドラマや吹き替えの現場で、子役を使うことが難しくなりました。そこで「子供の声が出せる大人の女性」が重宝されるようになり、これが現在の「少年役=女性声優」という日本独自のキャスティング文化の土台になったという説があります。
5. 少年役のパイオニア
日本で初めて「大人の女性が少年の声を演じた」先駆けと言われているのが、女優であり声優の木下喜久子さんです。彼女の活躍以降、女性が少年の声をあてることに違和感がなくなり、技術としても確立されていきました。今日、多くの女性声優が「少年役を演じたい」と志す道を作ったのは、彼女たち先駆者の功績が大きいと言えるでしょう。
6. 緒方恵美と男子高校生役
かつて、女性声優が演じるのは「変声期前の少年」までが常識でした。しかし、その壁を打ち破ったのが『幽☆遊☆白書』の蔵馬を演じた緒方恵美さんです。彼女は高校生の男子キャラクターを低音のハスキーボイスで魅力的に演じきり、業界に衝撃を与えました。これ以降、女性声優が演じる男性キャラクターの年齢層や幅が大きく広がることになります。
7. 蔵馬は中性美少年の象徴
緒方恵美さんが演じた『幽☆遊☆白書』の蔵馬は、女性ファンから熱狂的な支持を集め、「中性的な美少年」の象徴的存在となりました。男性的な強さと、女性的な美しさや柔らかさを兼ね備えたその声は、当時の少女たちの初恋泥棒とも呼ばれました。キャラクターソングやイベントなど、現在の「声優アイドル化」に繋がるファンの熱量を生んだ画期的なキャラクターです。
8. アニメとジェンダーの自由
アニメーションにおける配役は、実写映画以上にジェンダー規範から自由であるという特徴があります。見た目は男性でも声は女性、あるいはその逆など、肉体的な性別に縛られず「キャラクターの本質」に合った声をあてることができます。これにより、性別を超越した存在や中性的なキャラクターなど、アニメならではの多様な表現が可能になっています。
9. キャラと声優の同一化
近年では『ラブライブ!』などのアイドルアニメを中心に、キャラクターと声優の性別や年齢、特技などを限りなく近づける「2.5次元的」なキャスティングが増えています。ライブイベントで声優本人がキャラクターと同じダンスを踊ることを前提とするなど、アニメの中だけでなく、リアルな活動も含めたエンターテイメント性が重視されるようになってきた現代ならではの傾向です。
10. オタクの語源は二人称
今や世界に通じる言葉「OTAKU」。その語源は、1980年代に愛好家同士が相手を呼ぶ際、「お宅(おたく)はどちらのファンですか?」と二人称で呼び合っていたことに由来します。当初はやや蔑称的なニュアンスを含んでいましたが、現在では何かに熱中するスペシャリストを指す言葉として、ポジティブな意味合いで使われることも増えています。
11. 「推しごと」と「オタ活」
ファン活動を指す言葉も進化しています。「推しごと」は主に「生身の人間」を応援・布教する活動を指し、「オタ活」は「モノ・コト」を対象にすることが多かったと言われています。しかし現在では境界は曖昧になり、どちらも「尊い存在に愛を注ぐ活動全般」として、生きがいを表すポジティブな言葉として定着しています。
12. 「尊死」という最上級の愛
好きなキャラクターやシチュエーションがあまりにも素晴らしく、感情の許容量を超えてしまった状態を「尊死(とうとし)」と呼びます。「尊すぎて死ぬ」の略語であり、文字通り天に召されそうなほどの幸福感や興奮を表すネットスラングです。単なる「好き」では表現しきれない、崇拝に近い圧倒的な感情の高ぶりを端的に表す言葉として使われています。
13. 深すぎて抜け出せない「沼」
ある作品やキャラクターにどっぷりとハマり、抜け出せなくなる状態を「沼」と表現します。「底なし沼」のように、知れば知るほど深みにはまり、時間やお金を費やしてしまう様子から来ています。「沼に落ちる」「沼に引きずり込む」といった動詞と共に使われ、一度ハマったら容易には戻れない、抗いがたい魅力があることを示しています。
14. ラミパスの意外な意味
魔法少女アニメの呪文として有名な「テクマクマヤコン」に対する「ラミパスラミパスルルルルル」。この不思議な響きの「ラミパス」は、実は「スーパーミラー(SUPER MIRROR)」を逆から読んだものだと言われています。鏡の国のアッコちゃんらしい、鏡(ミラー)に関連した言葉遊びが隠されていたのです。
15. 『タッチ』タイトルの真意
あだち充の代表作『タッチ』。このタイトルには「バトンタッチ」という意味が込められています。物語の序盤で、才能あふれる弟・和也が亡くなり、その遺志をダメ兄貴だった達也が受け継ぐという展開。作者は連載当初からこの「交代劇」を構想しており、タイトルそのものが最大の伏線となっていました。
16. 乱馬の声優は作者の希望
『らんま1/2』の主人公・早乙女乱馬は、水をかぶると女になる特異体質。男乱馬を山口勝平さん、女らんまを林原めぐみさんが演じていますが、この「男女で声優を分ける」という手法は原作者・高橋留美子先生の強い要望でした。同一人物でありながら、性別変化によるギャップを強調するために、あえて異なるトップ声優を起用するという贅沢なキャスティングが実現しました。
17. かごめがズボンを履く理由
『犬夜叉』のヒロイン・かごめは、セーラー服のスカートの下に決してズボンやスパッツを履きません。これはアクションシーンが多くても「パンチラ」的な描写を避けるため…ではなく、高橋留美子先生が「スカートのシルエットが崩れるのが嫌」と断固拒否したからだとか。戦闘中でも美しくあることへの、漫画家としての並々ならぬ美的こだわりが感じられます。
18. 林原めぐみのデビュー作
「声優界の女王」と呼ばれる林原めぐみさん。彼女のアニメデビュー作は『めぞん一刻』の第1話です。役柄は幼稚園児や近所の人など、名前のないモブキャラクターでした。当時の彼女はまだ養成所在籍中。そこから数々の名作で主役を演じ、歌手としても成功を収めるレジェンドになるとは、当時のクレジットからは誰も想像できなかったことでしょう。
19. 尾田栄一郎の幻のペンネーム
『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎先生。彼はデビュー前、投稿時代に「月火水木金土(つきひみずきこんどう)」というペンネームを使っていました。一見ただの曜日の羅列に見えますが、独特の読み方を持たせていたのです。若き日の遊び心と、常識に囚われない発想力の一端が、このペンネームからも垣間見えます。
20. 浜ちゃんのツッコミが由来
冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』。このタイトルの由来は、お笑いコンビ・ダウンタウンにあります。浜田雅功さんがコント中に「なんでやねん!なんでやねん!」と同じ言葉を2回繰り返すツッコミを見て、「言葉を繰り返すのは面白い」と閃いたそうです。もし浜ちゃんのツッコミが一度だけだったら、あの名作のタイトルは違っていたかもしれません。
21. 映画泥棒の正体はイケメン
映画館の上映前に流れる「NO MORE 映画泥棒」のCM。頭がカメラになっているあのキャラクターの中の人は、藤島巨樹さんというプロのダンサー兼振付師です。あの独特でキレのある動きは、プロのダンススキルによるもの。素顔は非常に整ったイケメンとしても知られており、そのギャップに驚く人も少なくありません。
22. 北斗の拳はギャグだった?
ハードボイルドな劇画調で知られる『北斗の拳』ですが、連載前の読み切り版は、なんと「高校生が主人公の学園ギャグ漫画」のような設定でした。秘孔を突く設定はありましたが、トーンはかなり軽め。担当編集者のアドバイスにより、世界観を世紀末に変更し、シリアスな救世主伝説へと生まれ変わったことで、歴史的大ヒット作となったのです。
【ドラゴンボール】
23. 悟空と餃子は会話ゼロ
ドラゴンボールの長い歴史の中で、主人公の孫悟空と餃子(チャオズ)は、原作漫画において一度も会話をしたことがありません。アニメではアニオリ展開で会話するシーンがありますが、原作では接点が皆無。仲間として一緒に戦っているにもかかわらず、直接言葉を交わす描写が一つもないという、意外すぎる距離感の二人です。
24. 「オッスオラ悟空」は言わない
悟空の代名詞とも言える挨拶「オッス!オラ悟空」。実はこれ、アニメ本編のストーリー中では一度も言っていません。次回予告の締めや、劇場版の冒頭などで使われるメタ的な挨拶であり、本編の会話としては登場しないのです。元々は声優の野沢雅子さんがアドリブで入れた挨拶が定着したものででした。
25. クリリンとサタンは同い年
悟空の親友クリリンと、地球の英雄ミスター・サタン。見た目も強さも全く違う二人ですが、実は「エイジ736生まれ」の同い年です。世界チャンピオンと地球人最強の男が同じ年に生まれていたというのは奇妙な縁。ちなみに、クリリンの妻である人造人間18号よりも、サタンの方が年上であることは間違いありません。
26. ピッコロに性別はない
ピッコロをはじめとするナメック星人には、「性別」という概念が存在しません。彼らは口から卵を吐き出して単独で繁殖するため、男や女という区別がないのです。地球の神様やピッコロ大魔王が「父」や「息子」といった言葉を使うことがありますが、これは地球の言葉に翻訳した際の便宜上の表現に近いのかもしれません。
27. 天津飯は宇宙人の末裔
額に第三の目を持つ天津飯。彼は単なる特異体質の地球人ではなく、実は「三ツ目族」という宇宙人の末裔であるという公式設定があります。彼が腕を増やしたり分身したりといった人間離れした技を使えるのは、地球人の武術の才能だけでなく、宇宙人の先祖返りとしての特殊能力を持っているからだとされています。
28. ベジータの弟ターブル
誇り高きサイヤ人の王子ベジータには、実は「ターブル」という実の弟がいます。戦闘力が低く、性格も穏やかすぎたために父親であるベジータ王に見限られ、辺境の星へ飛ばされていました。近年『ドラゴンボール超』などの映画やアニメで正史として登場し、冷酷だった兄とは真逆の礼儀正しいキャラクターとして描かれています。
29. 悟空の本名カカロット
孫悟空のサイヤ人としての本名は「カカロット」。これは人参(キャロット)に由来しています。サイヤ人の名前はすべて野菜の名前から取られており、ベジータはベジタブル、ラディッツはラディッシュ(大根)、ブロリーはブロッコリーなど、統一された命名規則があります。
30. フリーザの最終形態
悪の帝王フリーザ。彼の最終形態がツルッとしたシンプルなデザインなのは、作者の鳥山明先生が「描くのが面倒くさかったから」という理由があります。第3形態までの複雑なデザインを描き続けるのが大変になり、あえて線を減らしてシンプルにした結果、あの不気味な恐怖感が生まれました。
【スタジオジブリ】
31. ジブリは「熱風」と飛行機
「スタジオジブリ」の名前は、サハラ砂漠に吹く熱風(GHIBLI)に由来し、「日本のアニメ界に旋風を巻き起こす」という願いが込められています。また、宮崎駿監督がこよなく愛するイタリアの軍用偵察機「カプロニ Ca.309」の通称も「ギブリ(GHIBLI)」であり、飛行機マニアの監督らしい命名です。
32. ナウシカはジブリじゃない
ジブリ作品の代表格として扱われる『風の谷のナウシカ』ですが、制作されたのはスタジオジブリ設立の前です。「トップクラフト」という別のアニメ制作会社が制作しており、厳密には「ジブリ作品」ではありません。しかし、その成功がきっかけでスタジオジブリが設立されたため、実質的な第0作として扱われています。
33. ラピュタは小学生の妄想
名作『天空の城ラピュタ』の壮大な物語。その原案は、宮崎駿監督が小学生の頃に考えていた空想が元になっています。少年時代に抱いた「空に浮かぶ島があったら」という純粋な夢と冒険心が、数十年の時を経て、世界中の子供たちをワクワクさせる不朽のアニメーション映画として結実しました。
34. パッケージに隠れトトロ
『天空の城ラピュタ』のDVDパッケージをよく見ると、背景に描かれた入道雲の中に、うっすらとトトロのシルエットが隠れています。作品の枠を超えた遊び心あふれるカメオ出演であり、ファンの間では有名な隠し要素。お持ちの方はぜひ目を凝らして探してみてください。
35. ドーラの息子の名前
空賊ドーラ一家の頼りなくも愛すべき3人の息子たち。彼らの名前は、シャルル、ルイ、アンリです。実はこれ、歴代のフランス国王の名前から取られています。海賊でありながらどこか気品や愛嬌がある彼らには、意外と高貴な名前が付けられていたのです。
36. ムスカ大佐は28歳
冷徹で知的な悪役ムスカ大佐。落ち着いた物腰と老成した雰囲気を持っていますが、公式設定ではなんと「28歳」です。現代の感覚で言えばまだ20代の若手社員の年齢。若くして大佐の地位に上り詰め、政府の特務機関を指揮しているあたり、彼の家柄の良さと極めて優秀な能力がうかがえます。
37. バルスはトルコ語で平和
滅びの言葉として有名な「バルス」。実はトルコ語に「barış(バルシュ)」という言葉があり、これは「平和」を意味します。偶然の一致かもしれませんが、全てを破壊し無に帰す呪文が「平和」を意味する言葉に似ているというのは、皮肉でもあり、どこか哲学的な深みを感じさせるトリビアです。
38. 瓦礫と落ちるムスカ
ラピュタが崩壊し、城が空へ昇っていくシーン。崩れ落ちる瓦礫をよく観察すると、豆粒のようなサイズのムスカ大佐が一緒に落ちていく姿が描かれています。ゴミのように扱っていた人間たちと共に、自らも瓦礫の一部となって散っていく。勧善懲悪の最期が、細かい作画できっちりと表現されています。
39. ナディアはラピュタの兄弟
ガイナックスの名作『ふしぎの海のナディア』。実はこれ、かつて宮崎駿がNHKでアニメを作るために用意していた『海底二万里』を元にした企画案がベースになっています。その企画がNHKでは実現せず、後に宮崎監督自身の手で『ラピュタ』になり、残ったアイデアが庵野秀明監督の手で『ナディア』になったという関係です。
40. 火垂るの墓とトトロの関係
『火垂るの墓』と『となりのトトロ』は、当時2本立てで同時上映されました。実は当初、知名度の低い『トトロ』の企画だけでは投資が集まらず、高畑勲監督の『火垂るの墓』とセットにすることで企画を通したという経緯があります。「光と影」とも言える真逆のテイストの2作を続けて観た当時の子供たちは、凄まじい情緒の落差を味わいました。
41. 未完成のまま公開された
『火垂るの墓』は制作スケジュールが極限まで遅れ、なんと未完成のまま劇場公開されました。清太と節子が野菜を食べるシーンなどで、キャラクターへの彩色が間に合わず、線画だけの白い状態で上映されたカットがあります。完璧主義の高畑勲監督にとっては無念の公開であり、後のアニメ制作への姿勢に影響を与えました。
42. 「たぶん」は監督の意向
『となりのトトロ』の有名なキャッチコピー「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」。この糸井重里氏によるコピーの最後の「たぶん」は、宮崎駿監督の強い希望で付け足されました。「いるのです」と断定する嘘をつくのではなく、子供たちの夢を残しつつ誠実でありたいという監督の想いが込められています。
43. 名前はどちらも「5月」
『となりのトトロ』の姉妹、サツキとメイ。彼女たちの名前は、どちらも「5月」に由来しています。「サツキ」は旧暦の皐月、「メイ」は英語のMay。元々は一人の女の子が主人公の予定でしたが、ストーリー構成上の理由で姉妹に分けることになり、同じ意味を持つ名前が付けられました。
44. 魔女の宅急便に監督出演
『魔女の宅急便』のクライマックス、飛行船の事故を人々が見上げるシーン。群衆の中で、眼鏡をかけた若い頃の宮崎駿監督らしき人物がこっそり描かれています。彼は街頭テレビを見上げている見物人の一人として登場。アニメーターたちの遊び心によるカメオ出演です。
45. 宅急便はヤマトの商標
「宅急便」という言葉は、実はヤマト運輸の登録商標です。そのため、映画のタイトルに使うには権利上の問題がありました。そこでヤマト運輸にスポンサーになってもらうことでこの問題を解決。劇中に登場する黒猫のジジも、ヤマト運輸のトレードマークである黒猫とリンクしており、見事なコラボレーションとなりました。
46. 失敗なら解散の危機だった
今でこそ国民的スタジオのジブリですが、『魔女の宅急便』制作当時は経営が不安定でした。宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーは「これがコケたらジブリを畳む」という背水の陣で挑んでいました。結果的に映画は大ヒットし、ジブリの経営基盤を盤石なものにする転機となりました。
47. 豚になった両親の正体
『千と千尋の神隠し』で千尋の両親が豚になる衝撃的なシーン。これはバブル経済期に欲望のまま食べ続け、感覚が麻痺してしまった大人たちへの風刺だと言われています。店員もいない店で勝手に料理を貪り食う姿は、礼節を忘れ、物質的な豊かさだけに溺れた時代の象徴として描かれています。
48. ハウルは細田守の予定
『ハウルの動く城』は、当初『時をかける少女』などで知られる細田守監督が制作する予定でした。実際に制作準備も進んでいましたが、諸事情によりプロジェクトが頓挫。急遽、宮崎駿監督が登板することになりました。もし細田版ハウルが完成していたら、全く違う物語になっていたかもしれません。
49. 城が動く意外な理由
映画では魔法の力で動くハウルの城ですが、原作小説における「城が動く理由」はもっと人間臭いものです。それは「昔フラれた女の子たちから逃げ回るため」。イケメンだが弱虫で、女性関係のトラブルから逃走するために城ごと移動しているという、ハウルのダメ男ぶりが強調された設定でした。
50. 「紅の豚」は赤い豚
タイトルの『紅の豚』。主人公のポルコ・ロッソ(Porco Rosso)は、イタリア語でそのまま「紅い(Rosso)豚(Porco)」を意味します。彼は自分自身に魔法をかけて豚の姿になった元イタリア空軍のエース。飛空艇サボイアの鮮やかな赤色と共に、その名は彼の誇りと哀愁を表しています。
51. 実はJALの機内上映用
大人のロマンが詰まった『紅の豚』は、もともと日本航空(JAL)の機内上映用短編アニメとして企画されました。「疲れたビジネスマンが空の旅でリラックスできる映画を」というコンセプトでしたが、制作中に宮崎監督の熱が入り、長編映画として劇場公開されることになりました。
52. ジブリキャラ「27歳」説
『紅の豚』の空賊連合のクロトワ、『ハウルの動く城』のハウル、『おもひでぽろぽろ』のタエ子。彼らは全員「27歳」という設定です。ジブリ作品において27歳は、人生の転機や自分自身の生き方を見つめ直す象徴的な年齢として描かれることが多いようです。
53. 雫が書いた小説という設定
猫の男爵バロンが活躍する『猫の恩返し』。この作品は、『耳をすませば』の主人公・月島雫が、大人になってから書き上げた小説の物語そのものという「劇中劇」のような位置づけの作品です。『耳をすませば』で雫が書いていた物語が、後にこうして一つの映画として結実したと考えると感慨深いものがあります。
54. もののけ姫は室町時代
『もののけ姫』の舞台設定は、多くの時代劇が描く江戸時代や戦国時代ではなく、「室町時代」です。鉄を作る技術が発展し、人間が自然を破壊し始めた時代。侍だけでなく、エボシ御前のような女性リーダーや、社会からあぶれた人々がたくましく生きていた、混沌とエネルギーに満ちた時代として選ばれました。
55. コダマはトトロになる
『もののけ姫』のラスト、荒廃した森に一匹だけ残った精霊コダマ。宮崎駿監督は「あれが後のトトロになる」という旨の発言をしています。数百年、数千年の時を経て、コダマが進化し、森の主であるトトロへと姿を変えた。二つの作品は、同じ日本の森の歴史で繋がっていたのです。
56. タイトルの「の」の法則
ジブリのヒット作には、タイトルに「の」の字が入っていることが多いという有名な法則があります。プロデューサーの鈴木敏夫氏がゲン担ぎとして意識していた時期もありましたが、『風立ちぬ』など例外も存在します。
【ドラえもん】
57. 幻の日テレ版ドラえもん
今でこそテレ朝の顔ですが、実は1973年に日本テレビで半年間だけ放送された「第1作」が存在します。制作会社の解散により打ち切りとなり、権利関係の問題で再放送もほとんどされないため、ファンの間では「幻のドラえもん」と呼ばれています。ドラえもんの声は富田耕生さんと野沢雅子さんが担当していました。
58. タケコプターの旧名
ドラえもんの代表的な道具「タケコプター」。実は連載初期や日テレ版アニメでは「ヘリトンボ」という名前で呼ばれていました。形が竹トンボに似ていることから、後に「タケコプター」に改名され定着しましたが、原作の古い版では「ヘリトンボ」と呼んでいるシーンがそのまま残っていることもあります。
59. ドラミちゃんは残りカス
優秀な妹ドラミちゃん。彼女が兄より高性能な理由は、製造に使われたオイルの違いにあります。二人は同じ缶のオイルから作られましたが、上澄みの良質なオイルを使われたのがドラミ、沈殿したドロドロのオイルを使われたのがドラえもん。この「沈殿オイル」が、不器用さの原因という設定です。
60. ジャイ子の本名は謎
ジャイアンの妹、ジャイ子。彼女だけ本名が設定されていないのには、作者・藤子・F・不二雄先生の優しい配慮があります。もし彼女にリアルな名前をつけると、同じ名前の女の子が学校でいじめられるかもしれない。そう考えた先生は、あえて本名を明かさず、あだ名のままで通すことにしたのです。
61. 道具は安物かレンタル
四次元ポケットから出る夢のようなひみつ道具。実はその多くが、未来のデパートで売られている「使い捨て」や「レンタル品」、あるいは「型落ちの安物」です。ドラえもんのお小遣いはあまり多くないため、高価な新品を買うことは稀。必要な時だけ安くレンタルですませるという経済事情でやり繰りしています。
62. 常に3ミリ浮いている
ドラえもんはずんぐりした足で地面を歩いているように見えますが、実は「反重力機能」によって地面からわずか3ミリだけ浮いています。そのため、外を歩いても足の裏が汚れることはなく、家に入る時も靴を脱ぐ必要がありません。裸足で廊下を歩いているように見えて、実は清潔さを保っているのです。
63. ロボットなのに蚊に刺される
地面から浮いているハイテクなドラえもんにも、弱点はあります。それは「蚊」です。柔らかい素材でできているため、夏場には蚊に刺されて痒がる描写が原作やアニメで登場します。痛みや痒みを感じるセンサーが搭載されている証拠ですが、ロボットの血を吸う蚊がどうなるのかは謎に包まれています。
64. 全てが「129.3」
ドラえもんのスペックは、身長、体重、胸囲、座高などに至るまで、すべて「129.3」という数字で統一されています。これは連載当時の小学4年生の平均身長が129.3cmだったことに由来しており、のび太たちと同じ目線になるように設定された数字です。
65. ドラえもんの値段
かつての設定では、ドラえもんの本体価格は「20万円」とされていました。ひみつ道具の値段に比べると驚くほど安価ですが、これは彼が「特価品」や「わけあり品」だったためとも言われています。ただし、これは古い設定であり、現在の貨幣価値や設定では明言されないことも多いトリビアです。
66. のび太の無人島10年生活
のび太はある回で無人島に家出し、ドラえもんとはぐれてしまいます。救助に来ないまま時は過ぎ、なんと10年間も一人でサバイバル生活を送りました。無事に発見された後、「タイムふろしき」で家出した日の姿に戻されましたが、精神的には一度大人になるほどの過酷な孤独を経験しているという衝撃のエピソードです。
67. ピー助は恐竜ではない
映画『のび太の恐竜』で愛されたピー助。フタバスズキリュウという種類ですが、現在の学術分類では、彼らは「恐竜」ではなく「首長竜(海生爬虫類)」に分類されます。恐竜は陸上で直立歩行する爬虫類を指すため、水棲のピー助は厳密には恐竜ではありません。
68. スネ夫の弟は養子
スネ夫にはスネツグという弟がいます。彼はニューヨークに住むおじさんの家に養子に出されています。初期には普通に登場していましたが、いつの間にかいなくなり、後に「養子に行った」という設定が追加されました。スネ夫と違って素直で性格の良い少年です。
【サザエさん】
69. カツオの初代は大山のぶ代
サザエさんの弟・カツオ。現在も愛される彼の声を、放送開始からの約3ヶ月間だけ担当していたのは、後にドラえもんの声優となる大山のぶ代さんでした。彼女のハスキーで特徴的な声のカツオは非常にレア。国民的アニメの歴史の中で、二つの大きな役がここで交差していたのです。
70. 歌詞が2番の理由
『サザエさん』のエンディング曲。実は原曲の「2番」以降の歌詞を使っています。1番の歌詞には「二階の窓を開けたらね」というフレーズがあるのですが、磯野家は平屋で二階がないため、設定に合わせて矛盾のない2番が採用されました。
71. 磯野家は高学歴エリート
庶民的な生活を送る磯野家ですが、実は高学歴一家です。波平は京都大学卒、フネは日本女子大学卒、マスオは早稲田大学卒、ノリスケは東京大学卒という設定があります。昭和の時代においてこれだけの学歴を持つ家族が集まっているのは、相当なエリート家系である証と言えます。
72. サザエはお嬢様学校卒
いつもおっちょこちょいなサザエさんですが、原作での最終学歴は「あわび女子学園」という学校卒。当時の設定としては、花嫁修行も兼ねた良家の子女が通う学校というニュアンスが含まれています。学生時代はテニスや乗馬を楽しむなど、実はかなりハイカラで活発な青春時代を過ごしていたようです。
73. 探偵だったサザエさん
専業主婦のイメージが強いサザエさんですが、原作漫画では高校卒業後に様々な職業を経験しています。ハローページのような雑誌の記者や、ウエイトレス、さらには「探偵事務所の助手」として働いていたことも。お転婆で好奇心旺盛な彼女の性格には、意外と探偵業が合っていたのかもしれません。
74. マスオの特技はバク宙
今の優しいマスオさんからは想像もつきませんが、初期のアニメや原作では、驚いた拍子に「バク宙」をして着地するという驚異的な身体能力を見せていました。また、まんじゅうを空中に放り投げて口でキャッチする特技も。実直なサラリーマンに見えて、実はサーカス団員並みの運動神経を隠し持っています。
75. アナゴさんは27歳
マスオさんの同僚で、分厚い唇と独特の声が特徴のアナゴさん。貫禄たっぷりの見た目ですが、年齢設定はなんと「27歳」。マスオさんが28歳なので、実は後輩にあたります。あの渋い声と落ち着き払いすぎた態度は、現代の20代後半とはかけ離れた、昭和のサラリーマンの威厳を感じさせます。
76. 公開お見合いで結婚
サザエさんとマスオさんの出会いは、恋愛結婚ではなくお見合いです。しかもデパートの食堂で偶然居合わせた客たちが見守る中での「公開お見合い」でした。あまりの混雑に圧倒されて二人とも会話どころではなく、早々に「あそこで決めちゃいましょう」と意気投合して決まったという、勢い任せのエピソードがあります。
77. 幻の妹・フグ田ヒトデ
タラちゃんには、実は妹がいます。その名は「フグ田ヒトデ」。原作者・長谷川町子が描いた「サザエさん一家の10年後」という未来予想図に一度だけ登場したキャラクターです。アニメには登場しませんが、もし物語が進んでいれば、タラちゃんはお兄ちゃんになっていたはずです。
78. タマはワカメの拾い猫
磯野家のペット、白い猫のタマ。元々は野良猫ではなく、捨て猫でした。ワカメが下校途中に捨てられていたタマを見つけ、可哀想に思って連れて帰ったのが始まりです。当初は波平に反対されましたが、今では波平が一番タマを溺愛しており、家族同然の扱いを受けています。
79. じゃんけんになった理由
番組最後の恒例「サザエさんじゃんけん」。かつては、サザエさんが投げたお菓子を口で受ける映像が流れていました。しかし、これを真似した子供が喉に詰まらせる事故が懸念されたため、1991年から安全な「じゃんけん」に変更されました。視聴者の安全への配慮が生んだ変更だったのです。
80. サザエさんの髪型の秘密
サザエさんの特徴的な髪型。あれは天然パーマではなく、毎朝ホットカーラーで巻いてセットしているものです。原作では髪を下ろしたストレートヘアのサザエさんも描かれており、意外と美人な雰囲気が漂っています。あの髪型は彼女なりのこだわりのおしゃれなのです。
(前半からの続き)
【アンパンマン】
81. ジャムおじさんは妖精
一見人間に見えますが、公式設定では彼らは「妖精」です。アンパンマンワールドには基本的に「人間」という種族は住んでおらず、彼らも人の姿をした不思議な住人なのです。だからこそ、顔を焼いて命を吹き込むという魔法のようなことができるのかもしれません。
82. アンパンマンにつぶあん
アンパンマンの顔の中に入っているあんこ。これは原作者・やなせたかし先生の好みにより「つぶあん」だと決まっています。こしあん派には残念かもしれませんが、あの元気の源は、粒のしっかりしたアンコなのです。ちなみに、カレーパンマンは甘口カレー、食パンマンは何も塗っていない食パンだそうです。
83. 最初は普通のおじさん
アンパンマンの原型となる1969年の大人向け童話では、空を飛ぶのはヒーローではなく、小太りの「人間のおじさん」でした。彼は空腹の子供にアンパンを配って回りますが、かっこ悪くて誰にも評価されません。それでも正義を行う姿を描いたこの物語が、後のヒーローの精神的ルーツになっています。
84. アンパンマンは食事不要
アンパンマン自身は食事をする必要がありません。頭の中に入っているあんこがエネルギー源だからです。そのため、アニメの中で彼が何かを食べるシーンは描かれません。誰かが作った料理を「おいしそうだね」と褒めることはあっても、口に入れることはない。徹底した「与える側」のヒーローなのです。
85. あんこ以外もOK
顔が濡れて力が出ない時、ジャムおじさんはすぐに新しい顔を焼いてくれます。基本はアンパンですが、材料がない時は「カレーパン」「クリームパン」「お饅頭」、さらには「金太郎飴」や「黄金」で顔を作ったこともあります。アンパンマンとしての正義の心は変わらず機能します。
86. チーズは元スパイ
名犬チーズ。彼は元々、アンパンマンを倒すためにバイキンマンが送り込んだ手下でした。しかし、バタコさんに優しくされたことですっかり懐いてしまい、バイキンマンを裏切ってパン工場の飼い犬に。犬をも魅了するバタコさんの愛情深さが、悪の作戦を未然に防いだのです。
87. ドキンちゃんの恋の行方
ドキンちゃんは食パンマンに恋焦がれていますが、二人が結ばれることはあるのでしょうか。これについて原作者は「菌と食品だから一緒にはなれない」という趣旨の、少し切ない回答をしています。触れ合えばカビてしまうかもしれない関係。それでも追いかけ続けるドキンちゃんの恋心は、実はとても純粋なものなのです。
88. 食パンマンはスライス
食パンマンも自分の顔を人にあげることがあります。アンパンマンのように顔が欠けると困るため、彼は顔を「一枚スライス」して提供します。顔の厚みは減りますが、輪郭は保たれるため見た目のダメージは少なめ。ちなみに日光でトーストして美味しくしてからあげることもあります。
89. アンパンマンのマーチの秘密
明るい曲調の『アンパンマンのマーチ』ですが、歌詞は非常に哲学的です。これは作者のやなせたかし先生が、特攻隊で亡くなった弟を想って書いた詩が元になっていると言われています。愛と勇気だけが友達さ、という歌詞には、深い哀悼と命への賛歌が込められています。
【エヴァンゲリオン】
90. キャラ名は軍艦由来
『エヴァンゲリオン』のキャラクターの苗字の多くは、旧日本軍の軍艦から取られています。綾波(駆逐艦)、惣流(空母)、葛城(空母)など。ミリオタである庵野秀明監督の趣味が反映されており、ファンによる考察の楽しみの一つとなっています。
91. シンジと緒方の誕生日
主人公・碇シンジの誕生日は6月6日。これは彼を演じた声優・緒方恵美さんの誕生日と同じです。エヴァの主要キャラは、担当声優と同じ誕生日に設定されているケースが多く、アスカ(宮村優子)やレイ(林原めぐみ)も同様です。キャラと声優の結びつきをより強くするための計らいと言えるでしょう。
92. 最後のシ者はカヲル
テレビ版第24話のタイトル「最後のシ者」。ここにはトリプル・ミーニングが隠されています。使徒としての「使者」、命を落とす「死者」、そして「シ」という文字に「者」という文字を足すと「渚」になるという言葉遊びです。日本語の構造を利用した、知的で美しい伏線回収の一つです。
93. ミサトの着信音
『新劇場版』で葛城ミサトの携帯電話が鳴るシーン。その着信音は、『ウルトラマン』に登場する科学特捜隊の流星バッジの通信音と同じです。特撮オタクとして知られる庵野監督らしい遊び心であり、地球を守る組織の隊員であるミサトにぴったりのオマージュとなっています。
94. ナンバー3310
『新劇場版』に登場するミサトの愛車アルピーヌ・A310。そのナンバープレートの数字は「33-10」です。これは語呂合わせで「ミサト」と読めるようになっています。シリアスな世界観の中で、ふと目に入るナンバーに自分の名前を入れているあたり、彼女のチャーミングな一面や、スタッフの遊び心が垣間見えます。
95. ネルフの葉はイチジク
特務機関ネルフのロゴマークに描かれているのは、「イチジクの葉」です。イチジクは旧約聖書において、知恵の実を食べたアダムとイブが、裸を隠すために使ったもの。人類が「原罪」を背負い、神の領域(知恵)に触れてしまったことを象徴しており、物語全体のテーマを暗示する重要なアイコンです。
【名探偵コナン】
96. 蘭の角は髪型の進化
毛利蘭といえば、頭の尖った「角」のような髪型がトレードマーク。しかし連載初期を見ると、この角はありませんでした。最初はふんわりとしたウェーブヘアとして描かれていましたが、特徴を出しやすくするために徐々に書き方が記号化・鋭角化していった結果として定着したのです。
97. 高木刑事はアドリブ命名
実は当初、名前のないモブ刑事の一人でした。しかし、声を担当する高木渉さんがアフレコ中に「目暮警部、高木です」と自分の苗字をアドリブで名乗ったところ、それがそのまま採用されたという、まさに事実は小説より奇なりな誕生秘話があります。
98. モデルは志摩スペイン村
新一と蘭がデートをし、物語の始まりの場所となった「トロピカルランド」。この遊園地のモデルは、三重県にある「志摩スペイン村」だと言われています。作中に登場するお城やアトラクションのデザインが酷似しており、聖地巡礼として訪れるファンも多いスポットです。
99. 高木渉は『こち亀』も
声優の高木渉さんは、『名探偵コナン』の高木刑事だけでなく、『こち亀』のアニメでも刑事を演じています。役名は「白鳥麗次」。スーパー金持ちだけど毎回ポルシェを壊される不運な刑事です。二つの国民的アニメで、全く性格の違う「刑事役」を同じ声優さんが演じているのは面白い偶然です。
100. コナンは音痴だが
工藤新一は絶対音感を持っていますが、歌うと凄まじい音痴になります。しかし、バイオリンの腕前はシャーロック・ホームズに憧れているだけあってプロ級。耳はいいのに喉のコントロールが下手という、天が二物を与えなかった珍しい設定です。この音痴設定が事件解決のヒントになったこともあります。
101. 薬の名前はホームズ
毒薬「APTX4869(アポトキシン4869)」。この数字「4869」は、語呂合わせで「シ・ヤ・ロ・ク(シャーロック)」と読めるようになっています。黒の組織が開発した薬の名前に、探偵の代名詞であるホームズの名前が隠されているという、皮肉めいたネーミングです。
【ルパン三世】
102. ルパンと銭形は先輩後輩
泥棒と警察、永遠のライバルである二人。実は設定上は「東西京北大学」という同じ大学の先輩後輩(ルパンが後輩)という関係にあります。銭形がルパンに執着するのは、単なる職務熱心さだけでなく、大学時代の縁や、ある種の腐れ縁のような個人的な感情が含まれているのかもしれません。
103. 銭形警部の本名は幸一
「とっつぁん」こと銭形警部。下の名前はあまり呼ばれませんが、本名は「銭形幸一」です。原作者モンキー・パンチ先生が、アシスタントの名前から取って命名したと言われています。ちなみにルパンの素顔は誰も知らず、本名以上に謎に包まれています。
104. 不二子のサイズはゾロ目
峰不二子のスリーサイズは「B99.9、W55.5、H88.8」という設定が有名です。現実的な数値というよりは、ぞろ目の美しさやインパクトを狙った漫画的な数値と言えます。彼女の魔性の魅力は、こうした「現実離れした完璧な数字」によっても記号的に表現されているのです。
105. ジャケットの色の意味
ルパン三世のジャケットの色には意味があります。第1シリーズの「緑」はハードボイルド、第2シリーズの「赤」はド派手なアクション、Part3の「ピンク」はコミカルさを強調しています。色がルパンの性格や作品のテイストを表しており、ファンは色を見るだけでどの時代のルパンか判別できます。
【クレヨンしんちゃん】
106. 今は放送不可なギャグ
『クレヨンしんちゃん』初期の代名詞だった「ケツだけ星人」や「ゾウさん」といった過激な下ネタギャグ。これらは現在、PTAなどの配慮や海外展開を含めたコンプライアンスの観点から、テレビ放送ではほとんど見られなくなりました。時代と共に、しんちゃんの笑いのスタイルも変化しているのです。
107. 虐待回避で表現マイルド化
母・みさえが行っていた「げんこつ」や「グリグリ攻撃」。これらも現在は、児童虐待と受け取られないよう、直接的な暴力描写は極力避けられています。代わりに言葉で叱ったり、コミカルなリアクションで済ませたりと、表現がマイルドに修正されています。
108. タイトル「クレヨン」の意味
なぜ『クレヨンしんちゃん』なのか。それは「幼稚園児が使う画材=クレヨン」という連想から、5歳児の無邪気さや自由奔放さを象徴する言葉として選ばれました。大人の常識に色を塗られる前の、自由な色彩で世界を描く子供。そんな意味が込められた、奥深いタイトルです。
【ガンダム】
109. 初期名は「ガンボーイ」
『機動戦士ガンダム』の企画段階の仮タイトルは「機動鋼人ガンボーイ」でした。そこから「フリーダムファイター」などの案を経て、最終的に「ガンボーイ」と「フリーダム」を組み合わせた造語「ガンダム」が誕生しました。もしそのままだったら、これほど重厚なSF作品として認知されなかったかもしれません。
110. 主役機はガンキャノン?
初期の企画では、現在のガンキャノンのような赤い機体が主役メカとしてデザインされていました。しかし、「主役機は白や青を基調としたトリコロールカラーが良い」という玩具スポンサーの要望などにより、今の姿になりました。ガンキャノンはその名残として、支援機として登場することになったのです。
111. アムロはアフロの予定
主人公アムロ・レイの特徴的な天然パーマ。実は安彦良和氏の初期案では、もっと激しい「アフロヘアー」として描かれていました。さすがに主役としては個性的すぎると判断されたのか、現在の髪型に落ち着きましたが、アムロの髪のボリュームにはその名残が感じられます。
112. ガンダムは喋っていた
リアルロボットの金字塔ガンダムですが、第1話などでは「敵ヲ補足、撃テ」といった音声を発しています。これは搭載された教育型コンピューターの警告音。機械的なシステム音声として処理されていましたが、後のシリーズではあまり見られない珍しい描写です。
113. シャアの名前の由来
赤い彗星シャア・アズナブル。その名の由来は、当時人気だったアニメ『アルプスの少女ハイジ』などの「シャア」という掛け声への対抗意識と、フランスのシャンソン歌手「シャルル・アズナブル」の名前の響きを組み合わせたものと言われています。
114. シャリア・ブルは28歳
髭を蓄え、老成した風貌で登場するシャリア・ブル。設定年齢はなんと「28歳」です。ブライト・ノアの19歳も有名ですが、ガンダム世界のキャラクターは、過酷な宇宙生活のせいか、年齢以上に老成して見える人物が多いのが特徴です。
115. アムロなのにカミーユの声
『Zガンダム』の劇場版などで修正されましたが、テレビ版のあるシーンで、アムロのカットインが入る瞬間に、なぜか主人公カミーユの声が一瞬混ざってしまうという音声ミスがありました。ファンの間では有名な「編集ミス」として、語り草になっています。
116. ジェガンにユウ・カジマ
映画『逆襲のシャア』のラスト、アクシズを押し返そうと集まるMS。その中のジェガン一機に、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の主人公、ユウ・カジマが搭乗していたという裏設定が存在します。公式年表や関連書籍で語られるクロスオーバーです。
【その他】
117. 幻のパーマン5号
『パーマン』には連載初期、正体が2歳の赤ちゃんという「5号」が存在しました。しかし、全員集合する際に赤ちゃんがいると展開が作りにくいなどの理由から、いつの間にか存在自体がいなかったことにされてしまいました。
118. ブタゴリラの名前の由来
ひどいあだ名に見えますが、実は自分から名乗っているフシがあります。本名の「熊田薫(かおる)」が女性っぽい名前であることをコンプレックスに感じており、男らしい強そうなあだ名として受け入れているという、彼なりの男気が隠されています。
119. 発明より野菜ネタが多い
アニメ版『キテレツ大百科』は、原作以上に実家である八百屋「八百八」の描写に力が入っています。発明品の話よりも、「おいしい野菜の食べ方」や「野菜にまつわるダジャレ」の尺が長く、もはや野菜販促アニメのような回も多々あるほどです。
120. コロ助の弟は物置に
実は原作では、彼をパワーアップさせた弟分「豆コロ」というロボットが作られています。しかし、動力源が豆電池で小さすぎたため役に立たず、あえなく物置に放置されることに。愛されるコロ助とは対照的な、悲しき運命です。
121. ラムは一話限定ゲスト
今や作品の顔ですが、連載当初は第1話で去っていく「ゲストの悪役宇宙人」の予定でした。しかし、あのビキニ姿とキャラクターが読者に大ウケし、再登場を望む声が殺到。急遽レギュラーヒロインへと昇格し、当初ヒロイン予定だったしのぶの立場を奪ってしまいました。
122. 進撃の文字はカタカナ
『進撃の巨人』の作中に登場する謎の文字。一見架空の言語に見えますが、実は上下を逆さまにしたり、鏡文字にしたりすると、日本語の「カタカナ」として読めるようにデザインされています。看板などを解読すると意外なメッセージが隠されています。
123. 海原神はアニメ不出
主人公・冴羽獠の育ての親であり最大の敵、海原神。原作における最重要人物ですが、アニメ版には登場しません。これは「アニメで描くには重すぎる」「原作が完結していない段階で触れるべきではない」という原作者とスタッフの判断によるものでした。
124. 服が茶色い大人の事情
名作劇場『ピーターパンの冒険』で、服が一般的な緑色ではなく「茶色」なのは、ディズニー版ピーターパンとの権利関係を避けるためと言われています。緑の服=ディズニーのイメージが強すぎるため、あえて原作小説に近いデザインが採用されました。
125. ムーミンは電話帳サイズ
ムーミンと言えばカバのような大きな生き物を想像しがちですが、原作者トーベ・ヤンソンの設定では、その大きさは「電話帳くらいのサイズ(約30cm)」とされています。人間と並ぶと膝下くらいのサイズ感。室内で一緒に暮らすにはちょうどいい小動物サイズなのです。
126. タキシード仮面は燕尾服
名前はタキシードですが、彼が着ている服の裾は後ろが長く割れています。これは正式には「燕尾服(テールコート)」の形状。夜会服としては燕尾服の方が格上なので、よりフォーマルで高貴な姿だと言えますが、名前との矛盾はご愛嬌です。
127. 鉄人は元々悪役だった
連載開始当初、鉄人は旧日本軍の兵器として開発された、人類を脅かす「悪のロボット」として描かれていました。それを少年探偵・金田正太郎が操縦機を手に入れ、平和利用することで正義の味方となったのです。力は使いよう、というテーマが根底にあります。
128. まる子の姉はポニーテール
『ちびまる子ちゃん』のお姉ちゃんは、現在は短髪のイメージですが、初期のアニメや原作では長い髪をポニーテールにしていました。連載が進むにつれてデザインが変更され、性格も初期の方がよりクールで、まる子に対して厳しい描写が多く見られました。
129. 母の受信料ごまかし術
NHKの受信料徴収員が来た際、「うちはカラーテレビじゃありません、白黒です」と嘘をついて、安い受信料で済ませようとしたエピソードが。画面がカラーで映っているのを誤魔化すために、まる子に必死で芝居をさせる姿は、昭和の日常のワンシーンでした。
130. 野口さんは無線免許持ち
独特の笑い方をする野口さんは、小学生にして「アマチュア無線技士」の免許を持っています。部屋でヘッドフォンをして誰かと交信しているシーンがあり、意外と理系でマニアックな趣味の持ち主。彼女のミステリアスな人脈は電波を通じて広がっているのかもしれません。
131. ねずみ男の本名ペケペケ
妖怪と人間のハーフである彼の本名は、「根頭見(ねずみ)ペケペケ」と言います。あまりにも適当な名前ですが、水木しげる先生の独特のネーミングセンスが光っています。世界で一番不潔な男とも呼ばれますが、名前の響きだけは妙に可愛らしいのが特徴です。
132. 目玉おやじは元ミイラ男
今の姿は目玉に体が生えたものですが、生前は「幽霊族」の成人男性でした。しかし全身が腐る病にかかり包帯姿に。死後、鬼太郎を心配するあまり、残った目玉にだけ魂が宿って復活したのが現在の姿です。あの愛らしい姿には、凄まじい父性愛が込められています。
133. 両さんは気象予報士
ある時、金儲けのためには気象予報士の資格があれば儲かると考え、猛勉強の末に見事合格しました。本来は合格率数%の超難関資格ですが、両さんの驚異的な集中力と金への執着心があれば、国家資格すら通過点に過ぎないようです。
134. 中川のネクタイは毎回違う
警察の制服は特注の高級品。そして注目すべきはネクタイ。色や柄が毎回微妙に違っており、同じネクタイは二度と締めていないとも言われています。制服というルールの中で最大限のオシャレを楽しむ、富豪なりのこだわりです。
135. ナルトの一楽は実在店
この店は、作者の岸本斉史先生が九州産業大学に通っていた時代に実際に通っていたラーメン店がモデルです。福岡県に実在しましたが、惜しまれつつ閉店。しかし作品の中で、世界中のファンに知られる伝説のラーメン屋として永遠に残ることになりました。
136. サンジの旧名はナルト
特徴である「ぐるぐる眉毛」から、初期設定での名前は「ナルト」になる予定でした。しかし、同時期に『NARUTO』の連載が始まることが分かり、名前被りを避けるために「サンジ」に変更されました。もし変更されていなければ、二人の「ナルト」が並んでいたことになります。
137. プリキュアは男性も標的
その企画書やプロデューサーメモには、ターゲット層として女児だけでなく「19歳〜30歳男性」も視野に入れることが記されていました。大きなお友達も巻き込んでムーブメントを作るという戦略は、放送開始当初から計算されていたマーケティングでした。
138. 忍たま一年生は10歳
可愛らしい見た目なので6〜7歳くらいに見えますが、忍術学園の入学資格は「10歳」から。つまり彼らは小学4年生くらいの年齢です。戦国時代の10歳といえば立派な働き手。彼らがたまに見せる大人びた言動や、過酷な修行にも納得がいきます。
139. ポケモン界は10歳で成人
『ポケットモンスター』の世界では、10歳になると「成人」として扱われます。義務教育が終了し、自分の責任で旅に出て、ポケモントレーナーとして生きることが許される年齢。サトシが親元を離れて旅に出るのも、この世界では法的に認められた「自立」なのです。
140. ポケモン捕獲は免許制
誰もがモンスターボールを投げていますが、実はポケモンの捕獲は「免許制」です。10歳になってトレーナー登録を行うことで、初めて公式にポケモンの捕獲や所持が許可されます。無免許での捕獲は違法行為。図鑑を持っているのは、この公的なライセンスを持っている証明でもあるのです。
141. サトシの米名はアッシュ
アメリカ版では「Ash Ketchum(アッシュ・ケッチャム)」。サトシ(Satoshi)の中にある「Ash」の音を取りつつ、「Catch 'em all(全部捕まえる)」という決め台詞に似た響きの苗字が付けられた、見事なローカライズ名です。
142. 最初から和也は死ぬ予定
連載の途中から思いついたことではなく、タイトルの「タッチ(バトンタッチ)」が決まった時点で、作者あだち充の中ですでに決定していた既定路線でした。人気絶頂のキャラクターを殺すことに編集部は猛反対しましたが、作者は譲らず、あの伝説の展開が生まれました。
143. 三忍の元ネタは江戸文学
蛙、蛇、ナメクジを召喚する彼らの元ネタは、江戸時代の読本『児雷也豪傑譚(じらいやごうけつものがたり)』です。この物語の中で既に、主人公の児雷也、敵の大蛇丸、妻の綱手という関係性と、三すくみの設定が完成していました。
144. サニーからサリーへ変更
原作漫画のタイトルは当初『魔法使いサニー』でした。しかし、家電メーカーのソニーが「サニー」という商標を持っていたため、使用許可が降りず、一文字変えて「サリー」になりました。結果的にサリーの方が魔法使いらしく定着しました。
145. ピカチュウの声は大谷育江
世界各国で放送されているアニメでも、ピカチュウの声だけは吹き替えられず、大谷さんの声がそのまま使われています。「ピカ」という言葉だけで喜怒哀楽を表現する彼女の演技は、世界共通の言語として愛されています。
146. アトムの誕生日は2003年
『鉄腕アトム』の誕生日設定は、2003年4月7日。手塚治虫が未来として描いた21世紀の始まりの日でした。現実のロボット技術はまだアトムには追いついていませんが、あの日付は未来への希望の象徴として語り継がれています。
147. ケンシロウの胸の傷
シンによって付けられたものですが、実は最初の設定では「生まれつき」のものでした。連載初期にはストーリーを盛り上げるため、親友のシンに裏切られて傷を負わされたというドラマチックな展開に変更され、今の設定になりました。
148. キティちゃんは猫じゃない
公式設定では「猫」ではなく「明るくて優しい女の子(擬人化されたキャラクター)」とされています。ペットとして「チャーミーキティ」という猫を飼っていることからも、彼女自身は猫そのものではないという衝撃の事実があります。
149. ドードーが空を飛ぶ方法
翼のない鳥ですが、「そらをとぶ」を覚えます。描写によると、驚異的な脚力で空気を蹴り、その反動で空中を疾走するように飛んでいることが判明しました。物理法則を無視した根性の飛行法です。
150. サザエさんの隣人は小説家
磯野家の隣に住んでいるのは伊佐坂先生ですが、実はその前には「浜さん」という画家志望の家族(アニメオリジナルキャラ)が住んでいました。隣人がひっそりと入れ替わっていたことに気づいていない視聴者も多いかもしれません。
151. ハロはガンダム用じゃない
実は元々、富野由悠季監督の前作『無敵鋼人ダイターン3』に登場させる予定でデザインされたロボットでした。しかし没になったため、『ガンダム』に持ち込み、アムロのペットロボットとして採用。結果的にシリーズを象徴するマスコットになりました。
152. ルフィの母親は出ない
作者の尾田栄一郎先生は「冒険の対義語は母」という趣旨の発言をしています。母親がいると冒険に出るのを止めてしまう、あるいは守られてしまうため、少年の自立と冒険を描くためにあえて描かないと言われています。
153. バイキンマンは歯を磨く
菌の王様のような存在ですが、実は毎日ちゃんと歯磨きをしています。彼がもたらすのは虫歯菌やカビですが、自分自身が虫歯になるのは嫌なようです。アニメでも意外と衛生的な一面を見ることができます。
まとめ
アニメや漫画の裏側には、まだまだ語られていない小さな秘密や制作陣のこだわりが数えきれないほど隠れています。今回の154項目は、そのほんの一部にすぎません。気になる作品を見返してみれば、「あ、あの話これか!」と新しい発見がきっと待っています。あなたの好きな作品が、今日からまた少し違って見えますように。次のトリビアに出会うその日まで、どうぞ良きオタクライフを!