幻想的な青い空間に癒やされる水族館は、家族でのお出かけはもちろん、カップルのデートスポットとしても大人気ですよね。優雅に泳ぐ魚たちや可愛らしい海の動物を眺めているだけでも楽しいものですが、生き物たちの意外な生態や水槽の裏側に隠された秘密を知っていると、水族館巡りが何倍もワクワクする体験に変わります。
そこで今回は、同じ水槽のサメが小魚を食べない理由から、ペンギンやイルカの驚くべき習性、知られざる飼育の裏話まで、水族館で思わず誰かに話したくなる面白い雑学・豆知識を30個厳選してご紹介します。デートや休日のレジャーで盛り上がること間違いなしのネタばかりですので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
1.サメが小魚を襲わない訳

水族館の巨大な水槽では、獰猛なイメージのあるサメと小さな魚たちが一緒に泳いでいますよね。「食べられてしまわないの?」とハラハラしてしまいますが、実は飼育員さんがサメを常にお腹いっぱいの状態にしているため、わざわざエネルギーを使ってまで小魚を追いかけないのです。また、水槽に入るサメは比較的おとなしい性格の種類が選ばれているという工夫もあります。
2.マグロは泳ぎながら眠る

水族館の回遊水槽で猛スピードで泳ぎ続けているマグロは、実は一生を通じて一度も完全に止まることがありません。口を開けて泳ぐことでエラに新鮮な海水を流し込み、呼吸をしているため、泳ぐのを止めると窒息してしまうのです。夜になって休むときも完全に動きを止めることはなく、昼間より少しだけスピードを落として、うとうとと泳ぎながら眠りについています。
3.分厚いアクリルガラス

大量の海水が入っている巨大水槽のパネルには、普通のガラスではなく「アクリルガラス」という特殊な素材が使われています。何千トンものすさまじい水圧に耐えるため、大きな水槽になるとパネルの厚さはなんと60センチ以上にもなるのです。それほどの分厚さがありながら、向こう側が歪まずにクリアに見えるのは、日本の高い職人技術による貼り合わせと研磨のおかげなんですよ。
4.クマノミは皆オスで誕生

映画などでもおなじみの可愛らしいカクレクマノミには、驚くべき性別のルールがあります。なんと生まれたときは全員がオスで、群れの中で一番体が大きい1匹だけがメスへと性転換するのです。もし群れのボスであるメスが死んでしまった場合は、次に体が大きかったナンバー2のオスが新しくメスに変わり、群れの子孫を残し続けるという不思議な仕組みを持っています。
5.ラッコの脇にはポケット

お腹の上でコンコンと貝を割る姿が愛らしいラッコですが、その石をどこから取り出しているかご存じでしょうか。実はラッコの左右の脇の下には皮がたるんだ袋のような部分があり、お気に入りの石や食べ残した貝を収納しているのです。特に左脇のポケットをよく使うと言われており、それはラッコの多くが右利きで、右手で出し入れしやすいからだと言われています。
6.イルカは片目ずつ眠る

水中という過酷な環境で暮らすイルカは、人間のようにぐっすりと熟睡してしまうと溺れてしまいます。そこでイルカは、右脳と左脳を交互に休ませる「半球睡眠」という特殊な眠り方を進化させました。右脳が眠っているときは左目を閉じ、左脳が眠っているときは右目を閉じることで、常に片方の脳と目を開けたまま呼吸や天敵への警戒を続けているのです。
7.ペンギンの足は実は長い

よちよちと歩く姿がたまらなく可愛いペンギンは、一見するととても短足に見えますよね。しかし、レントゲン写真を撮ってみると、お腹の羽毛の中に膝や太ももがすっぽり隠れていることがわかります。寒さから足を守るために、人間でいう「空気イス」や「しゃがんだ状態」のまま歩いているようなものなので、実は見た目以上にすらっとした長い足を持っているんですよ。
8.タコには心臓が3つある

くねくねと軟体で動くタコやイカは、人間とはまったく違う体の構造をしています。なんと体の中に心臓が3つもあり、全身に血液を送るメインの心臓のほかに、左右のエラに血液を送るための「エラ心臓」が2つ備わっているのです。また、タコの血液には銅を含む色素が含まれているため、酸素と結びつくと赤色ではなく青色になるという宇宙人のような特徴もあります。
9.チンアナゴの全身は長い

砂からひょっこりと顔を出して揺れているチンアナゴは、水族館でもトップクラスの人気者です。地上に出ている部分は10センチほどしかありませんが、実は砂の中には30センチから40センチほどの長い体が隠れているのです。とても臆病な性格をしているため、危険を感じると一瞬で砂の巣穴に引っ込み、潮の流れに乗ってきたプランクトンだけを上手にキャッチして食べています。
10.クラゲの体はほぼ水

ライトアップされた水槽でふわふわと漂うクラゲは、見ているだけで心が落ち着きますよね。そんなクラゲの体を構成している成分は、なんと全体の約95%から98%が水分でできているのです。そのため、浜辺に打ち上げられて乾燥してしまうと、まるで最初からそこにいなかったかのように跡形もなく消えてしまいます。脳や心臓すら持たない、とても不思議で神秘的な生き物です。
11.マンボウの産卵数は3億

のんびりとしたユニークな姿のマンボウは、一度の産卵でなんと約3億個もの卵を産むことで知られています。しかし、マンボウは卵を産みっぱなしで子育てをしないため、大人になれるのはわずか数匹だけと言われています。「すぐに死んでしまう最弱の魚」という噂は少し大げさですが、骨格の多くが軟骨でできており、皮膚がデリケートなので水族館ではビニール幕を張って衝突を防いでいます。
12.エイの裏の顔は鼻と口

水槽のトンネルを下から見上げると、エイのお腹側がにっこり笑っている顔のように見えて癒やされますよね。しかし、あの目のように見える2つの穴は実は目でなく、匂いを嗅ぐための「鼻の穴」なのです。エイの本当の目は背中側(表側)についており、お腹側にあるのは鼻と口だけなので、自分の食べているエサを目で見ることなく、嗅覚と感覚だけを頼りに食事をしています。
13.ウミガメの涙は塩分排出

ウミガメが産卵するときにポロポロと涙を流す姿は有名ですが、実は水族館で普段暮らしているときも涙のような液体を出しています。これは悲しいからでも痛みを我慢しているからでもなく、エサや海水と一緒に体内に取り込みすぎた余分な塩分を外に出しているのです。目の後ろに「塩類腺」という特別な器官があり、そこから濃い塩水を出すことで体内の水分バランスを保っています。
14.ペンギンに個体識別タグ

水族館のペンギンたちをよく観察してみると、翼(フリッパー)の付け根にカラフルなバンドやタグがついていることに気づくはずです。飼育員さんはこの色の組み合わせを見ることで、どのペンギンがどれだけエサを食べたかを瞬時に見分けているのです。「赤と白は〇〇ちゃん」「青と黄色は〇〇くん」というように、性格やカップル関係まで書かれた相関図と照らし合わせるとさらに楽しめますよ。
15.内陸の水族館は人工海水

海の近くにある水族館は海から直接パイプで水を汲み上げていますが、京都水族館や内陸にある水族館はどうしているのでしょうか。実は、水道水に専用の人工海水の素(塩やミネラル)を混ぜて、毎日館内の設備で大量の海水をわざわざ作っているのです。高度なろ過システムを使って水をきれいに循環させることで、海から離れた街の真ん中でも海の生き物たちを元気に飼育できています。
16.イワシの大群がぶつからない

何万匹ものマイワシがひとつの生き物のように渦を巻く「イワシトルネード」は圧巻の光景ですよね。あんなに密集して泳いでいるのに仲間同士で衝突しないのは、体の横に「側線」という水の流れや圧力を感じ取るセンサーがあるからです。目で見るだけでなく、隣のイワシが動いたわずかな水の揺れを皮膚の感覚で瞬時に察知し、コンマ数秒の反応速度で距離を保っています。
17.タツノオトシゴは父が出産

竜の子供のような不思議な姿をしたタツノオトシゴは、自然界でも非常に珍しい子育ての仕組みを持っています。なんとメスがオスの腹部にある「育児嚢(いくじのう)」という袋の中に卵を産みつけ、オスがお腹の中で卵を育てて出産するのです。出産のときにはオスが陣痛のように体を何度も折り曲げ、お腹の袋から小さな赤ちゃんたちを次々と水中へ送り出します。
18.ヒトデは胃袋を口から出す

水槽のガラスに張り付いているヒトデは、星形でとても可愛らしい見た目をしていますが、食事の仕方はかなり衝撃的です。硬い二枚貝などを食べるとき、ヒトデは腕の力で貝殻をわずかにこじ開け、なんと自分の胃袋を口から体外へ飛び出させて貝の中身を消化するのです。体外でドロドロに溶かした栄養分をそのまま吸収し、食べ終わると再び胃袋を体の中へとしまいます。
19.カワウソが石を回す理由

水族館のアイドルであるコツメカワウソが、小さな石をお手玉のようにコロコロと転がして遊んでいる姿を見かけることがあります。単なる遊びのようにも見えますが、これは野生で貝やカニなどの獲物を器用に捕まえるためのトレーニングだと言われています。また、お腹が空いてエサの時間が近づいてくると、石をジャグリングする回数が一気に増えるという研究結果もあるんですよ。
20.アシカとアザラシの違い

水族館でよく混同されがちなアシカとアザラシですが、見分けるポイントはとっても簡単です。顔の横にちょこんと飛び出た耳たぶ(外耳)があるのがアシカで、耳の穴しかなくツルンとしているのがアザラシです。さらに、アシカは大きな前脚を使って陸上を四足歩行でスタスタ歩けますが、アザラシは前脚が短いため、陸上ではお腹を地面につけて芋虫のようにボヨンボヨンと移動します。
21.日本初の水族館は上野

現在、日本全国には100館以上の水族館があり、世界的に見ても日本は「水族館大国」として知られています。そんな日本で一番最初に作られた水族館は、1882年(明治15年)に上野動物園の中にオープンした「観魚室(うおのぞき)」という小さな淡水魚の水族館でした。壁に埋め込まれた水槽を暗い通路から覗き込むスタイルは、当時の人々にとって大変な驚きと感動だったそうです。
22.ダイオウグソクムシの絶食

深海コーナーでじっと動かずに佇んでいるダンゴムシの巨大な仲間「ダイオウグソクムシ」は、驚異的な省エネ体質で知られています。エサがほとんどない深海で生き抜くため、一度お腹いっぱい食べると、なんと数年間も何も食べずに生き続けることができるのです。日本の鳥羽水族館では、約5年1ヶ月もの間まったくエサを食べずに生きた記録があり、世界中で大きなニュースになりました。
23.ピラニアは実はとても臆病

アマゾン川の「人食い魚」として映画などで恐れられているピラニアですが、実際の性格はイメージとは正反対です。実は群れで行動しないと落ち着かないほど非常に臆病でデリケートな性格の魚なのです。水族館の水槽を掃除するために飼育員さんが中に入っても、襲いかかるどころか、人間の姿にびっくりして水槽の隅っこへ一斉に逃げて隠れてしまうほどなんですよ。
24.クリオネの捕食は悪魔的

「流氷の天使」と呼ばれ、半透明の体でパタパタと羽ばたくように泳ぐクリオネは、見ているだけでうっとりしてしまいますよね。しかし、エサである巻貝を見つけた瞬間、頭がパカッと割れて6本の赤い触手(バッカルコーン)が飛び出すというホラー映画さながらの姿に豹変します。その触手で獲物をガッチリと捕まえ、養分を丸ごと吸い尽くすギャップから「流氷の悪魔」とも呼ばれています。
25.ハリセンボンの針は約400

敵に襲われると水を飲み込んでぷくーっと膨らむハリセンボンは、漢字で「針千本」と書きますよね。本当に1000本もトゲがあるのか気になるところですが、実際に数えてみると全身の針の数は350本から400本ほどしかないのです。ちなみに、このトゲの正体はウロコが進化して硬くなったもので、普段は皮膚にピタッと寝かせて水の抵抗を減らし、危険なときだけ逆立てて身を守っています。
26.イルカの笛は人間には無音

イルカショーを見ていると、トレーナーさんが合図を送るために笛を吹いている場面をよく見かけますが、観客席にはピーという音が聞こえませんよね。あれは「犬笛」と同じ仕組みの超音波ホイッスルで、人間には聞き取れないほど高い周波数の音を出しているのです。音楽や歓声で賑やかなショープールの中でも、聴覚が優れたイルカたちにはトレーナーさんの合図がはっきりと届いています。
27.電気ウナギの電圧は800V

アマゾン川に生息するデンキウナギは、自分の体にある発電器官を使って強力な電気を放つことができます。その電圧はなんと最大で600ボルトから800ボルトにも達し、家庭用のコンセント(100V)の6倍から8倍もの威力があるのです。ちなみに名前に「ウナギ」とついていますが、私たちが蒲焼で食べるウナギの仲間ではなく、「デンキウナギ目」というナマズやコイに近いグループに分類されます。
28.サンゴは植物ではなく動物

色とりどりの熱帯魚が泳ぐ水槽に欠かせないサンゴは、岩や海藻のような植物だと思われがちですが、実はれっきとした「動物」です。サンゴは「ポリプ」と呼ばれる小さなイソギンチャクのような個体が何万も集まった群体で、夜になると触手を伸ばしてプランクトンを捕まえて食べています。体の中に共生している褐虫藻(かっちゅうそう)から光合成の栄養をもらうため、浅くて光が届く海を好みます。
29.ベルーガの頭はぷにぷに

真っ白な体と丸いおでこがチャームポイントのシロイルカ(ベルーガ)は、バブルリングを作る芸でも大人気です。あの丸く盛り上がったおでこは頭蓋骨ではなく、「メロン」と呼ばれる脂肪の塊でできており、触るとぷにぷにと柔らかいのです。ベルーガはこの脂肪のレンズを自在に揺らしたり形を変えたりすることで、超音波を狙った方向へ正確に飛ばし、暗い海の中でも周囲の様子を探っています。
30.館内が暗いのは魚のため

水族館の中に入ると、通路の照明がぐっと落とされていて映画館のように薄暗くなっていますよね。これはムードを演出するためだけでなく、通路を暗くして水槽のガラスに人間の姿が反射するのを防ぐためであり、さらに魚たちから人間の姿を見えにくくしてストレスを減らす大切な役割があります。魚たちの目を守るためにも、館内での写真撮影はフラッシュをオフにするのがマナーなんですよ。
まとめ
水族館の生き物たちにまつわる雑学30選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。普段は何気なく眺めている魚や海の動物たちも、過酷な水中で生き抜くための驚くべき進化や知恵をたくさん持っています。また、彼らが快適に暮らせる環境を作るために、分厚いアクリルパネルや人工海水、照明の工夫など、水族館の裏側にはたくさんの努力が詰まっています。
こうした豆知識を少し知っておくだけで、水槽の前での会話がぐっと広がり、生き物たちのちょっとした仕草まで愛おしく見えてくるはずです。次のお休みに水族館へお出かけする際は、ぜひ今回ご紹介した雑学を思い出しながら生き物たちをじっくり観察して、これまで以上に楽しくて特別な時間を過ごしてみてくださいね。
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