「今日は何の日?」と気になって、歴史上の出来事を知りたい方へ。
3月23日に起きた歴史的な出来事を、年代順にピックアップして紹介します。
教科書に載るような大きな事件から、身近に起きた出来事まで、幅広く雑学としてまとめました。
3月23日の歴史・出来事

1585年:少年使節 法王と対面

戦国時代の日本から、はるばるヨーロッパへ渡った「天正遣欧少年使節」が、この日ローマ教皇グレゴリウス13世に公式謁見しました。九州のキリシタン大名が派遣した4人の少年たちは、当時の日本人にとって未知の世界を旅し、ヨーロッパ中で大歓迎を受けます。情報伝達が困難な時代に、地球の裏側まで足を運んだ彼らの冒険は、まさに壮大なロマンと言えますね。
1857年:世界初の客用昇降機

アメリカ・ニューヨークの百貨店に、エリシャ・オーチス(オーティス)が開発した世界初の「客用エレベーター」が設置されました。彼の発明の真骨頂は、ロープが切れても箱が落下しない安全装置にあります。この安全性への信頼があったからこそ、人々は安心して高層ビルへ昇れるようになり、後の摩天楼の時代を切り開いたのです。3月23日は「世界エレベーターの日」とも呼ばれています。
1887年:所得税法が公布
明治政府が制定した日本で初めての「所得税法」(勅令第5号)が、この日、官報に掲載され広く世に布告されました。導入当初の対象は、所得300円以上という一部の高額所得者だけ。税率も1〜3%とごく低く、納めること自体が一種のステータスだったため「名誉税」とも呼ばれていたそうです。今や国民の多くが関わる所得税ですが、そのスタートは意外にも限られた人だけのものだったのですね。
1945年:ひめゆり学徒隊動員

太平洋戦争末期、米軍の沖縄上陸が迫るなか、沖縄師範学校女子部などの生徒222名と引率教師18名からなる「ひめゆり学徒隊」に、この日深夜、動員令が下されました。看護要員として戦場へ送られた少女たちの多くが命を落とし、その悲劇は後に映画や文学で広く伝えられます。沖縄の「ひめゆりの塔」は、平和の尊さを今に伝える場所として知られています。
1950年:世界気象機関が発足

各国がバラバラに観測していた気象データを、国境を越えて共有し合うために「世界気象機関(WMO)」がこの日発足しました。本部はスイスのジュネーブに置かれ、国連の専門機関の一つとなっています。天気予報や台風情報が国際的な協力で成り立っていることを記念して、3月23日は「世界気象デー」に定められています。
1951年:広島カープ存続決定

解散の危機に瀕していたプロ野球チーム「広島カープ」が、広島県や中国新聞などの再建策によって、ぎりぎりで存続を決めたのがこの日です。地元市民の熱意と「樽募金」に支えられて生き延びたカープは、後に親会社を持たない市民球団として愛され続けます。もしこの日に存続が決まっていなかったら、今の赤ヘル軍団は存在しなかったかもしれません。
1962年:丸ノ内線が全線開通

東京の地下を走る「丸ノ内線」が、この日ついに全線完成しました。池袋から荻窪、そして方南町支線へと続く真っ赤な車体のラインは、東京の通勤・通学を支える大動脈として今も多くの人に利用されています。戦後の復興と高度経済成長を象徴する出来事の一つで、地下鉄網が一気に広がっていった時代の到来を告げる開通でした。
1965年:ジェミニ3号打上げ

アメリカが、2人の宇宙飛行士が搭乗する有人宇宙船「ジェミニ3号」をこの日打ち上げました。グリソムとヤングの2名が搭乗し、月着陸を目指すアポロ計画への重要なステップとなります。ちなみにこの飛行では、ヤングがこっそり持ち込んだコンビーフサンドイッチを機内で食べてしまい、後に問題視されたという愉快なエピソードも残っています。
1976年:スジャータ発売
コーヒーに入れるおなじみのミルク「スジャータ」が、この日発売されました。名古屋のめいらくグループが日本で初めて家庭用として売り出したもので、当初はコーヒー2〜3杯分のミニサイズ。発売日は創業者の母の命日に合わせて選ばれたという、心温まる背景があります。「褐色の恋人スジャータ」のCMフレーズを覚えている方も多いのではないでしょうか。
1986年:関東で季節外れの大雪
春の彼岸を過ぎたこの日、南岸低気圧の影響で関東地方が記録的な大雪に見舞われました。同じ日には西武新宿線の田無駅で電車の追突事故が発生し、200名以上が負傷。原因は車輪に挟まった雪が凍りつきブレーキが効かなくなったことでした。この事故を教訓に、西武鉄道は全車両に「耐雪ブレーキ」を装備したと言われています。
1989年:常温核融合の発表

アメリカ・ユタ大学のフライシュマンとポンズの2人の研究者が、試験管レベルの簡単な装置で核融合に成功したと発表し、世界中が騒然となりました。実現すれば夢のエネルギー源となるはずでしたが、その後、追試で同じ結果が得られず、真偽をめぐる大論争に発展します。科学における「再現性」の重要さを、世界に強く印象づけた出来事として語り継がれています。
2001年:宇宙ステーション「ミール」廃棄
旧ソ連が打ち上げ、15年にわたって運用された宇宙ステーション「ミール」が、この日大気圏に再突入して廃棄処分されました。役目を終えた巨大な施設は南太平洋へと落とされ、多くの破片が燃え尽きました。長期宇宙滞在の数々の記録を打ち立てたミールの経験は、現在の国際宇宙ステーション(ISS)の運用に大きく活かされています。
3月23日の歴史まとめ

3月23日は、安全エレベーターや所得税といった「仕組みのはじまり」から、ひめゆり学徒隊の悲劇、そして広島カープ存続やミールの最期まで、技術・戦争・スポーツが入り混じる多彩な一日でした。
こうして振り返ると、今日は何の日とも思っていなかった毎日が、特別な出来事の連続だったことがわかります。
ぜひ、今日の雑学をきっかけに歴史の教養を深めてみてください。
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