世界中で社会現象を巻き起こした大人気作品『進撃の巨人』。圧倒的なスケールで描かれる物語や、緻密に張り巡らされた伏線の数々に、最後まで釘付けになった方も多いのではないでしょうか。完結を迎えた今でも、新たに明かされる裏設定や制作秘話を知るたびに、作品の世界観の深さに驚かされますよね。
そこで今回は、『進撃の巨人』にまつわる面白い雑学や豆知識を30個厳選してご紹介します!人気キャラクターであるリヴァイ兵長の意外な素顔や、アニメ版ならではの隠れたこだわり、もう一度読み返したくなる驚きの裏話まで幅広くまとめましたので、ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
1.構想の原点はゲーム
壮大なストーリーが魅力の本作ですが、作者の諫山創先生が物語の着想を得たきっかけは、PC向けの恋愛アドベンチャーゲームでした。その作品こそが、異星人との過酷な戦いを描いた名作ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』です。圧倒的な力を持つ異質な存在に人類が蹂躙される恐怖や絶望感に強い衝撃を受け、そこから巨人というモチーフを膨らませていったそうですよ。
2.巨人のモデルは酔っ払い
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意思疎通がまったくできず、不気味な笑顔を浮かべながら人間を襲う巨人の姿はトラウマ級の怖さがありますよね。実はこの巨人のモデルは、諫山先生がアルバイトをしていたネットカフェに現れた酔っ払いの客なのだそうです。「どれだけ言葉を尽くしても話が通じない人間が一番怖い」という実体験での恐怖が、あの不気味な巨人の造形や動きに生かされているのです。
3.最初はジャンプに持ち込み
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『別冊少年マガジン』の看板作品として歴史に名を刻んだ本作ですが、連載前のプロトタイプ版は、なんと集英社の『週刊少年ジャンプ』へ持ち込まれていました。しかし当時の編集者からは「ジャンプらしい作風に変えてほしい」とアドバイスされたそうです。自分の描きたい作風を貫くために講談社へ改めて持ち込みを行い、見事連載を勝ち取ったという熱い経緯があります。
4.英語タイトルの微妙な違い
海外でも絶大な人気を誇る本作の英語タイトルは『Attack on Titan』として広く知られています。直訳すると「巨人への攻撃」という意味になり、日本語のニュアンスとは少し異なることに気づく方も多いはずです。これは文法的な間違いではなく、英語圏で響きが良くかっこいい表現として意図的に付けられたもので、物語後半の展開にも重なる絶妙なタイトルになっています。
5.エレンの名前の意味
主人公であるエレン・イェーガーの名前には、キャラクターの宿命を象徴するような深い意味が込められています。「イェーガー(Jäger)」はドイツ語で「狩人」を意味しており、巨人を駆逐しようと戦う彼の姿そのものです。また、ファーストネームの「エレン」はトルコ語で「聖人」や「目標に到達する者」という意味を持っており、物語の結末を知るとより感慨深くなりますね。
6.ミカサの由来は日本の戦艦
エレンをどんな時でも守り抜くヒロインのミカサ・アッカーマン。彼女の美しい名前は、日露戦争の日本海海戦で活躍した大日本帝国海軍の戦艦「三笠」から名付けられました。これは連載前の持ち込み時代から変わっていない唯一の名前で、「戦艦の名前を女性キャラクターに付けると人気が出る」という当時の法則にあやかって命名されたというユニークな裏話があります。
7.リヴァイは極度の潔癖症
人類最強の兵士として調査兵団を引っ張るリヴァイ兵長ですが、戦闘力と同じくらい有名なのが「極度の潔癖症」という一面です。掃除をする際は三角巾とマスクを完璧に着用し、部下のエレンたちにも徹底的な掃除をやり直させるほどです。これは彼がかつて日の当たらない不衛生な地下街で暮らしていた過去があり、清潔な環境への強いこだわりがあるためだと言われています。
8.リヴァイの特殊なカップ持ち
紅茶をこよなく愛するリヴァイ兵長は、ティーカップを持つときに取っ手を使わず、上から縁を鷲掴みにするという独特な持ち方をします。一見すると行儀が悪そうに見えますが、これには悲しい理由が隠されています。苦労して手に入れた念願のティーカップでお茶を飲もうとした際、取っ手が壊れて落ちて割れてしまった経験があり、それ以来絶対に落とさないよう上から掴むようになったのです。
9.兵長の睡眠時間は2時間
常に冷静沈着で隙のないリヴァイ兵長ですが、実は重度の不眠症気味で、1日の平均睡眠時間はわずか2〜3時間ほどしかありません。しかもベッドに入って横になるのではなく、普段座っている椅子に腰掛けたまま眠るという驚きの習慣を持っています。いつ何が起きても対応できるようにしているのか、仲間を失い続けてきた過酷な環境を思うと少し胸が痛くなる設定ですね。
10.リヴァイは意外と小柄
巨大な巨人を次々と斬り伏せる圧倒的な存在感から、背が高いイメージを持たれがちなリヴァイ兵長ですが、公式設定の身長は160cmとかなり小柄です。それにもかかわらず、体重は65kgと身長に対して重めに設定されています。これは太っているわけではなく、立体機動を駆使して戦うために全身の筋肉が極限まで鍛え上げられているためで、文字通り鋼のような肉体を持っているのです。
11.鎧の巨人のモデルは格闘家
強固な装甲で壁を破壊した「鎧の巨人」や、エレンが変身する「進撃の巨人」など、知性を持つ巨人の体型には実在のモデルが存在します。諫山先生は総合格闘技の大ファンであり、鎧の巨人はプロレスラーで格闘家のブロック・レスナー、エレンの巨人は日本人格闘家の岡見勇信選手の肉体を参考に描かれました。戦闘シーンの組み技がリアルなのも、格闘技の知識が反映されているからです。
12.サシャの生存は編集者の涙
緊迫した物語の中で、食いしん坊キャラとして癒やしを与えてくれたサシャ・ブラウス。実は当初のプロットでは、単行本9巻で故郷の村へ帰還した際に、巨人と戦って命を落とす予定でした。しかし、そのネームを読んだ担当編集者がトイレに駆け込んで号泣するほど悲しんだため、諫山先生がその場で予定を変更し、物語の終盤まで生き延びることになったのです。
13.芋娘の芋は実は冷めていた
入団式の最中に堂々と蒸かした芋を食べ、教官から怒鳴られたサシャの名シーン。「今食べないと冷めてしまうので」と言い訳をしていましたが、のちに公式のインタビュー等で意外な事実が明かされました。なんと彼女が盗み食いしていたあの蒸かし芋は、盗んだ時点ですでに冷めきっていたのだそうです。ただお腹が空いて我慢できなかっただけという、サシャらしいお茶目なエピソードですね。
14.ハンジの性別はあえて不明
巨人への異常なまでの探究心を持つ調査兵団の分隊長(のちに団長)、ハンジ・ゾエ。アニメ版では女性声優の朴璐美さんが演じているため女性のイメージが強いですが、実は原作漫画では性別が最後まで明確に定義されていません。諫山先生は「性別はどちらでも構わない」というスタンスで描いており、英語版に翻訳される際も「彼・彼女」といった代名詞を使わないよう指定されたそうです。
15.巨人の体は見た目より軽い
何メートルもある巨人の足に踏み潰されれば人間はひとたまりもありませんが、実は巨人の肉体は、その巨大なサイズに比べると異常なほど軽いという設定があります。ハンジが捕獲した巨人の蹴飛ばした首や、切り落とされた腕を持った際に「木の幹よりもずっと軽い」と驚く描写がある通り、何もない空間から質量が生み出される巨人特有の不思議な生態が表現されています。
16.太陽の光がないと動けない
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無垢の巨人たちは食事も水分も必要としませんが、活動するための唯一のエネルギー源となっているのが「太陽の光」です。そのため、日が落ちて夜になると急速に活動が鈍くなり、光が完全に遮断されると眠ったように停止してしまいます。ただし、個体差によって夜になっても数時間は動ける巨人や、獣の巨人の力で月明かりだけで動ける例外も存在し、調査兵団を何度も苦しめました。
17.壁の総面積は日本より広い
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人類を巨人から守る三重の巨大な壁「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」。この壁に囲まれた人類の生活圏は、想像を絶するほどの広さを持っています。中心から一番外側の壁までの距離を計算すると、なんと壁内の総面積は日本の国土面積の約2倍近くに達するという試算になるのです。壁の中に広大な農地や森、山脈まで収まっているのも納得のスケールですね。
18.街並みのモデルはドイツ
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オレンジ色の屋根が並び、石畳の道が続く美しい壁内の街並み。この風景のモデルとなったのは、ドイツのバイエルン州に実在する「ネルトリンゲン」という小さな街です。この街は約1500万年前に巨大隕石が落下してできたクレーターの中に作られており、周囲を丸い城壁でぐるりと囲まれている構造が、まさに『進撃の巨人』の世界そのものとして聖地巡礼でも大人気となっています。
19.巨人の大群は故郷の山
四方を巨大な壁に囲まれているという閉塞感あふれる設定は、作者である諫山先生の故郷・大分県日田市大山町の風景から生まれました。盆地である日田市は、どこを見渡しても周囲を高い山々にぐるりと囲まれている地形をしています。幼少期の諫山先生は「この山の向こうには何があるんだろう」「壁に閉じ込められているようだ」と感じており、その原風景が作品の土台になったそうです。
20.巨人化で寿命は13年に
エレンやアルミンたちが継承した「九つの巨人」の力ですが、この力を手にした人間には「13年で必ず死ぬ」という残酷な寿命の制限が課せられます。これは「ユミルの呪い」と呼ばれ、全ての巨人の始祖であるユミル・フリッツが巨人の力を目覚めさせてから13年後に死亡したことに由来しています。始祖を超えられないという絶対の法則が、登場人物たちの決断をより切ないものにしました。
21.うなじの弱点は人間の大きさ
不死身に近い再生能力を持つ巨人ですが、唯一の弱点が後頭部の下にある「うなじ」です。なぜうなじを削ぎ落とすと巨人が死ぬのか、その理由は「縦1メートル・横10センチ」という弱点のサイズに隠されていました。これは巨人化した本体である人間の中枢神経(脳から脊髄)が収まっている場所のサイズそのものであり、無垢の巨人はこの部分に人間が同化して溶け込んでいるためなのです。
22.作中の文字は逆さまの日本語
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作中に登場する新聞や看板、缶詰のラベルなどに書かれている独特な文字。一見すると架空のアルファベットのようですが、実はこれ、日本語のカタカナやひらがなを上下逆さまや左右反転にして少し崩したものなのです。例えば、ウトガルド城でユミルが見つけたニシンの缶詰や、壁内の張り紙なども、反転させてじっくり読んでみると日本語で意味が通じる遊び心が隠されています。
23.1話のタイトルと最終話の絆
単行本1巻の第1話につけられたタイトル『二千年後の君へ』。連載開始当初は「誰から誰へのメッセージなのか」と多くの読者が考察を繰り広げました。そして連載開始から約10年後、第122話で『二千年前の君から』という対になるタイトルが登場し、始祖ユミルとエレンを繋ぐ壮大な伏線が一気に回収されました。第1話から結末を見据えていた構成力には鳥肌が立ちますよね。
24.アニメ1話の鳥の数が伏線
アニメ版『進撃の巨人』は、原作の先の展開を知った上で作られた細かな演出が数多く盛り込まれています。例えばアニメ第1話の冒頭、空を飛ぶ白い鳥の群れが映し出されるシーンがありますが、よく数えてみるとエレンやミカサたち104期生の主要メンバーと同じ数が飛んでいるのです。さらに物語の結末でも「鳥」は自由の象徴として重要な意味を持っており、最初から計算された演出に驚かされます。
25.エレンの目がアニメで緑色に
エレンの瞳の色といえば、アニメ版で描かれる鮮やかな「緑色(エメラルドグリーン)」の印象が強いですよね。しかし、原作のカラーイラストを見てみると、実はエレンの瞳は灰色や茶色に近い落ち着いた色合いで塗られています。アニメ化の際に、主人公としての強い意志や、巨人化した際の異質さを視覚的にわかりやすく際立たせるために、印象的な緑色へと変更されたそうです。
26.ライナーたちの冷や汗描写
正体が判明する前の序盤のエピソードを読み返すと、ライナーやベルトルト、アニたちの不自然な行動にたくさんの伏線が見つかります。特にアニメ版では、エレンが巨人の出現状況について話すシーンなどで、ベルトルトたちが密かに冷や汗を流しているカットや、お互いアイコンタクトを取っている場面が追加されています。真相を知ってから2周目を見ると、まったく違う面白さが味わえますよ。
27.エルヴィンのモデルは監視人
調査兵団の第13代団長として、冷徹な判断力と圧倒的なカリスマ性を見せたエルヴィン・スミス。彼のキャラクター像のモデルとなったのは、アメコミ映画『ウォッチメン』に登場するオジマンディアスや、パリのサン・マルタン運河の映像に出てきた人物など複数が組み合わさっています。また、特徴的な太い眉毛と金髪のビジュアルは、一度見たら忘れられない団長の威厳を見事に表現していますね。
28.北欧神話と驚くほど共通点
『進撃の巨人』の世界観やキャラクター設定には、ヨーロッパの「北欧神話」が深く関わっています。例えば、北欧神話において世界が作られるきっかけとなった最初の巨人の名前は「ユミル」であり、作中の「始祖ユミル」と完全に一致します。また、世界を焼き尽くす最終戦争ラグナロクで巨人の軍勢が大地を踏み鳴らして進む描写は、まさに終盤の「地鳴らし」のモチーフになっています。
29.完結巻の加筆で深まった余韻
2021年4月に雑誌で最終回を迎えた本作ですが、その2ヶ月後に発売された単行本最終34巻では、なんと数ページにわたる異例の大幅加筆が行われました。雑誌掲載時よりもさらに未来の時間軸が描かれ、ミカサのその後の人生やパラディ島の行く末が静かに追加されたのです。この加筆によって物語のテーマである「戦いの歴史のループ」がより深く表現され、読者の間で大きな話題となりました。
30.作者の夢はサウナ付きのスパ
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11年7ヶ月におよぶ長期連載を一度も休載することなく(雑誌自体の休刊を除く)完走した諫山創先生。連載中から「完結したら何をしたいか」という質問に対し、ずっと「暗いサウナ施設(スパ)を作りたい」とユニークな夢を語っていました。大のサウナ好きとして知られる先生にとって、過酷な原稿執筆の合間に入るサウナが、最高のリフレッシュとアイデアの源泉になっていたのかもしれませんね。
まとめ
『進撃の巨人』にまつわる雑学や裏設定を30選ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?キャラクターの名前の由来から、作者の実体験が反映された巨人の誕生秘話、そして神話をモチーフにした壮大な伏線まで、知れば知るほど作品の奥深さに驚かされますよね。
一度結末まで見届けたという方も、今回ご紹介した豆知識を頭に入れた上でアニメや漫画を最初から見返してみると、今まで気づかなかったキャラクターの視線やセリフの意味がまったく違って見えるはずです。ぜひ周囲の進撃ファンにも、気になった雑学をシェアして盛り上がってみてくださいね!
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