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モルモットの雑学30選~鳴き声や野生の秘密と面白い豆知識~

モルモット雑学

動物園のふれあいコーナーやペットとして大人気のモルモット。ずんぐりとした丸いフォルムと、マイペースにもぐもぐと牧草を食べる姿は見ているだけで心が癒やされますよね。しかし、そんな身近なモルモットには、「実は野生には1匹も存在しない」「英語でモルモットと言っても通じない」など、あまり知られていない驚きの秘密がたくさん隠されています。

この記事では、モルモットのユニークな名前の由来や歴史から、感情豊かな鳴き声の秘密、体の不思議な仕組みまで、誰かに話したくなる面白い雑学・豆知識を30個厳選してご紹介します。モルモットの奥深い魅力を知れば、これまで以上にかわいく見えてくること間違いなしですよ。

 

1.実は野生には存在しない

実は野生には存在しない

自然の草原でのびのびと暮らしていそうなイメージがあるモルモットですが、実は現代の自然界に「野生のモルモット」は1匹も生息していません。紀元前5000年頃から南米のアンデス地方で、原種となる野生のテンジクネズミを人間が家畜化したことで誕生した動物だからです。長い年月をかけて人間の手で品種改良されてきたため、現在ペットや動物園で見かけるモルモットはすべて家畜化された種となっています。

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2.英語でモルモットは不通

英語でモルモットは不通

海外で「モルモット(Marmot)」と言っても、私たちが思い浮かべるモルモットとしては通じません。実は英語でマーモットと言うと、山岳地帯に暮らす大型のリス科の動物「マーモット」を指してしまうのです。かつてオランダの商人が長崎へ持ち込んだ際、マーモットと混同して「モルモット」と紹介したのが日本での名前の由来とされています。英語圏では「ギニーピッグ(Guinea pig)」と呼ぶのが正解です。

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3.英語名はなぜかギニア豚

英語名はなぜかギニア豚

モルモットの英語名である「Guinea pig(ギニーピッグ)」を直訳すると「ギニアのブタ」という意味になります。南米アンデス原産のネズミの仲間なのになぜこう呼ばれるのか、実は正確な理由は今も謎に包まれています。有力な説としては、ずんぐりした体型や「ブーブー」という鳴き声が子豚に似ていたことや、かつてイギリスの金貨「1ギニー」で取引されていたこと、南米のガイアナとアフリカのギニアが混同されたことなどが挙げられています。

 

4.漢字では天竺鼠と書く

漢字では天竺鼠と書く

モルモットの標準和名は「テンジクネズミ」といい、漢字では「天竺鼠」と書きます。天竺といえば昔はインドを指す言葉でしたが、なぜ南米原産のモルモットにこの名がついたのでしょうか。江戸時代、日本に初めて持ち込まれた当時、「天竺」という言葉が「海の向こうの遠い異国」という広い意味で使われていたためです。遠い外国からやってきた珍しいネズミということで、天竺鼠と名付けられました。

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5.しっぽが完全に退化

しっぽが完全に退化

ネズミの仲間といえば長いしっぽがあるイメージですが、モルモットのお尻をいくら探してもしっぽは見当たりません。地上を走り回り、岩場の隙間や巣穴に隠れて暮らす過程で、木登りのバランスを取るためのしっぽが必要なくなり退化したためです。ただし、体の外からは見えなくても、骨格をレントゲンなどで確認すると、背骨の先端にわずかな尾骨(しっぽの骨の名残)がちゃんと残っています。

 

6.前足4本で後ろ足3本

前足4本で後ろ足3本

モルモットの小さな足をよく観察してみると、前足と後ろ足で指の数が違うことに気づきます。実は、前足の指は4本あるのに対して、後ろ足の指は3本しかないのです。これは地面を蹴って素早く走るために、あまり使わない親指や小指が進化の過程で退化した結果だと考えられています。ちなみに、爪は人間と同じように一生伸び続けるため、飼育下では定期的な爪切りが欠かせません。

 

7.前歯も奥歯も一生伸びる

前歯も奥歯も一生伸びる

ハムスターやリスなどのげっ歯類は「前歯」が一生伸び続けることで知られていますが、モルモットはさらに特殊です。なんと前歯だけでなく、口の中にある「奥歯(臼歯)」まで含めた全20本の歯がすべて一生伸び続けるのです。硬い牧草をすり潰して食べることで自然と歯が削れる仕組みになっているため、柔らかいおやつばかり食べていると歯が伸びすぎて口の中を傷つける「不正咬合」という病気になってしまいます。

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8.ビタミンCを作れない

ビタミンCを作れない

犬や猫、ハムスターなど多くの哺乳類は、自分の体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができます。しかし、モルモットは進化学的にとても珍しく、人間やサルと同じように体内でビタミンCを作ることができない動物です。そのため、毎日の食事から新鮮な野菜やモルモット専用フードを通じてビタミンCを摂取しないと、毛並みが悪くなったり関節が痛んだりする壊血病(かいけつびょう)になってしまいます。

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9.鳴き声で感情を伝える

鳴き声で感情を伝える

小動物の中では珍しく、モルモットは非常に声のバリエーションが豊富なおしゃべり好きです。お腹が空いたときや飼い主を呼ぶときの「プイプイ!」という高い声をはじめ、甘えるときの「クルルル」、怒ったり警戒したりするときの「カチカチ(歯ぎしり)」など10種類以上の音を使い分けます。野生時代、背の高い草むらの中で仲間とはぐれないように声で連絡を取り合っていた名残だといわれています。

 

10.嬉しいと跳ねるジャンプ

嬉しいと跳ねるジャンプ

機嫌が良いときや大好きなおやつをもらえるとき、モルモットが突然その場でピョンピョンと垂直に跳ね上がることがあります。まるでフライパンの上で弾けるトウモロコシのように見えることから、この行動は英語圏でも日本でも「ポップコーンジャンプ」と呼ばれて親しまれています。空中で体をひねりながら跳ねることもあり、特に好奇心旺盛な子どものモルモットによく見られる愛情表現のひとつです。

 

11.目を開けたまま眠る習性

目を開けたまま眠る習性

ペットのモルモットがじっと動かないので覗き込んでみたら、目がパッチリ開いていて起きているのか寝ているのか分からない、ということがよくあります。自然界で常に肉食動物に狙われる「捕食される側」の立場だったため、敵が近づいたらすぐに気づいて逃げ出せるよう、目を開けたまま眠る習性が身についているのです。本当に安心しきって熟睡しているときだけ、まぶたを閉じて眠るレアな姿を見せてくれます。

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12.視野はなんと340度

視野はなんと340度

モルモットの目が顔の正面ではなく、かなり横側についているのにはちゃんとした理由があります。少しでも早く天敵の姿を発見できるように進化した結果、頭を動かさなくても周囲340度というほぼ全方位を見渡せる広い視野を持っているのです。その代わり、正面のものを立体的に見たり距離感を測ったりするのは少し苦手ですが、人間と違って赤・青・緑の3色をしっかり見分けられる優れた色覚を持っています。

 

13.生まれた日から歩ける

生まれた日から歩ける

ハムスターやウサギの赤ちゃんは、毛が生えておらず目も閉じた未熟な状態で生まれてきます。ところがモルモットの赤ちゃんは、生まれた瞬間からフサフサの毛が生え揃い、目も開いていて、数時間後には自分の足でトコトコ歩き出すことができます。さらに生後2〜3日もすれば、おっぱいを飲みながら大人と同じように固形の牧草をかじり始めるという、驚きの早熟ぶりを見せてくれます。

 

14.妊娠期間がネズミで異例

妊娠期間がネズミで異例

赤ちゃんがしっかり成長した状態で生まれてくるため、お母さんのお腹の中にいる期間も他のネズミ類に比べて圧倒的に長くなっています。ハムスターの妊娠期間が約2週間、ハツカネズミが約3週間なのに対し、モルモットの妊娠期間は約60〜70日(2ヶ月以上)と3倍以上も長いのです。一度に産む赤ちゃんの数も1〜4匹ほどと少なめで、お腹の中でじっくり大切に育ててから出産します。

 

15.自分のフンを食べる理由

自分のフンを食べる理由

モルモットがお尻に口をつけて、自分のフンを直接食べている姿を見て驚いたことがある人も多いのではないでしょうか。これは異常行動ではなく、盲腸で作られたビタミンB群やタンパク質がたっぷり詰まった「盲腸便」という特別なフンから栄養を吸収するための大切な食事です。硬い植物の繊維を1回の消化だけでは吸収しきれないため、ウサギなどと同じように2回消化する仕組みを持っています。

 

16.スイスでは1匹飼い禁止

スイスでは1匹飼い禁止

動物福祉の先進国として知られるスイスには、モルモットに関するユニークな法律が存在します。もともと群れを作って仲間と寄り添いながら暮らす社会性の高い動物であるため、孤独によるストレスを防ぐ目的で「モルモットをたった1匹だけで飼育すること」が法律で禁止されているのです。そのためスイスでは、1匹が亡くなって残された相棒のために、新しいパートナーを貸し出すレンタルサービスまで存在します。

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17.南米では伝統のごちそう

南米では伝統のごちそう

日本ではかわいいペットとして愛されているモルモットですが、原産地であるペルーやボリビアなどのアンデス地方では、古くから大切なタンパク源として食べられてきました。現地では鳴き声にちなんで「クイ(Cuy)」と呼ばれ、誕生日や結婚式、宗教的なお祭りなど特別な日に振る舞われる高級な伝統料理として親しまれています。現在でも年間数千万匹が食用として育てられており、現地の食文化を支えています。

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18.最後の晩餐に描かれた謎

最後の晩餐に描かれた謎

キリスト教の有名な絵画テーマである「最後の晩餐」ですが、南米ペルーのクスコ大聖堂に飾られている作品には、ヨーロッパのものとは違う驚きの光景が描かれています。イエス・キリストと弟子たちが囲むテーブルの真ん中の大皿に、なんとこんがりとローストされたモルモット(クイ)がメインディッシュとして盛り付けられているのです。現地の画家がアンデス文化とキリスト教を融合させて描いた、歴史的にも非常に珍しい絵画です。

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19.日本伝来は江戸時代

日本伝来は江戸時代

モルモットが初めて日本にやってきたのは、今から約180年前の江戸時代後期(1843年・天保14年)のことでした。鎖国中に出島を通じて交易を行っていたオランダの商船によって長崎へと持ち込まれたのが最初と記録されています。明治時代に入ると医学や生物学の発展とともに飼育数が増え、さらに見た目の愛らしさや温厚な性格から、昭和以降はペットや動物園の人気者として全国に広まりました。

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20.実験動物の代名詞の理由

実験動物の代名詞の理由

「実験台にされること」を比喩として「モルモットにされる」と表現することがありますよね。これは19世紀から20世紀にかけて、パスツールやコッホといった偉大な科学者たちが、結核やジフテリアのワクチン開発などの医学研究にモルモットを活躍させた歴史があるからです。現在では実験動物の主流はマウスやラットに移り、モルモットが使われる割合は全体のわずか数パーセント以下にまで減少しています。

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21.毛が全くない品種もいる

毛が全くない品種もいる

モルモットといえばふわふわの毛並みが魅力ですが、中には生まれつき体毛がほとんどない「スキニーギニーピッグ」という珍しい品種もいます。1970年代にカナダの研究所で突然変異によって誕生した品種で、鼻先や足先に少しだけ毛が残る以外はツルツルとした温かい肌をしているのが特徴です。小さなカバのような愛嬌のある見た目から熱心なファンも多く、寒さに弱いため冬場はしっかりとした保温が必要になります。

 

22.くせ毛のつむじが可愛い

くせ毛のつむじが可愛い

全身にいくつもの「つむじ(ロゼット)」があり、毛が放射状に逆立っている品種を「アビシニアン」と呼びます。日本では昔から「クレステッド」などと並び、菊の花のようなつむじ模様から「巻き毛モルモット」という愛称で親しまれてきました。ちなみにアビシニアとは現在のエチオピアを指す古い地名ですが、この品種も他のモルモットと同じ南米ルーツであり、エチオピア原産というわけではありません。

 

23.一列で歩くモルモット橋

一列で歩くモルモット橋

全国の動物園で大人気となっているのが、飼育員さんの合図でモルモットたちが一列になって細い橋を渡る「モルモットの行進」や「モルモット橋」です。これは厳しい芸を仕込んでいるわけではなく、「狭い場所や壁際に沿って、前の仲間のすぐ後ろについて歩くと安心する」という本来の習性を活かしたものです。先頭の1匹が歩き出すと、後ろの子たちもつられてトコトコと列を作る微笑ましい光景が見られます。

 

24.高い場所が実は大の苦手

高い場所が実は大の苦手

橋の上を上手に渡る姿を見ると運動神経が良さそうに思えますが、実はモルモットは高い場所が大の苦手です。リスやハムスターのように立体的な動きをする動物ではないため、高所からの落下に対する恐怖心が薄く、抱っこやテーブルの上から急に飛び降りて骨折してしまう事故が少なくありません。足腰の骨がとても繊細にできているため、触れ合うときは必ず床に座って低い位置で抱っこするのが鉄則です。

 

25.お風呂は基本的に不要

お風呂は基本的に不要

モルモットは自分で毛づくろい(グルーミング)をして体を清潔に保つため、健康な状態であれば人間がお風呂に入れて洗う必要は基本的にありません。それどころか、水に濡れること自体に強いストレスを感じやすく、濡れた毛が乾きにくいため湯冷めして命に関わる体調不良を引き起こすリスクがあります。お尻周りが汚れてしまったときだけ、ぬるま湯や濡れタオルで部分的に優しく拭いてあげるだけで十分です。

 

26.汗腺がなく暑さに超弱い

汗腺がなく暑さに超弱い

南米アンデス山脈の涼しい高地がルーツであるモルモットは、日本の高温多湿な夏を乗り切るのがとても苦手です。人間のよう全身で汗をかいて体温を下げる仕組みがなく、足の裏などごく一部にしか汗腺がないため、体内に熱がこもりやすい体質をしています。室温が28度を超えると熱中症の危険が一気に高まるため、夏場はエアコンを24時間稼働させて涼しい室内環境を保つことが欠かせません。

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27.平均寿命はハムスターの倍

平均寿命はハムスターの倍

同じくらいのサイズ感やケージで飼えることからハムスターと比較されがちですが、モルモットの寿命はハムスター(約2〜3年)よりもずっと長生きです。一般的な平均寿命は5〜8年ほどで、飼育環境や食事のケアが良ければ10年以上生きるご長寿モルモットも珍しくありません。ちなみにギネス世界記録に認定されている最高齢のモルモット「スノーボール」は、なんと14歳10ヶ月半という大往生を遂げています。

 

28.野生の巨大親戚カピバラ

野生の巨大親戚カピバラ

温泉に入る姿で人気の「カピバラ」とモルモットは、顔つきやずんぐりした体型がそっくりですよね。それもそのはず、生物学上の分類ではカピバラもモルモットと同じ「テンジクネズミ科」に属する直系の親戚同士なのです。体長25センチ・体重1キロほどのモルモットに対し、世界最大のげっ歯類であるカピバラは体重50キロ以上にもなりますが、のんびりした性格や草食である点など多くの共通点を持っています。

 

29.耳の後ろに無毛地帯がある

耳の後ろに無毛地帯がある

モルモットの耳のすぐ後ろあたりをかき分けてみると、左右どちらにも丸く毛が生えていないツルツルした部分が見つかります。初めて見た飼い主さんが「ハゲてしまった!」と驚いて動物病院に駆け込むこともありますが、これはすべてのモルモットに生まれつき備わっている正常な無毛部位です。ここには血管が多く集まっており、体温調節を助けたりする役割があるといわれているため、かさぶたや赤みがなければ心配いりません。

 

30.アニメの車は全部羊毛製

アニメの車は全部羊毛製

2021年に放送され社会現象的なブームを巻き起こしたストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』は、モルモットが車になった癒やし系の世界観が話題を呼びました。あの愛らしいキャラクターたちはCGではなく、すべて羊毛フェルトで作られた人形を1コマずつ動かして撮影する地道な手作業で制作されています。さらに、作中で流れる「プイプイ!」という鳴き声には、本物のモルモットの声優(モルモット自身)の実際の声が使われています。

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まとめ

モルモットの雑学30選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。「野生には存在しない家畜動物であること」や「英語ではギニーピッグと呼ぶこと」「生まれたその日から歩けること」など、小さな体に秘められた驚きの生態や歴史を知ることで、モルモットという生き物がより深く理解できたのではないでしょうか。

次に動物園のふれあい広場やペットショップでモルモットを見かけたときは、ぜひ足の指の数や耳の後ろ、そして感情豊かな鳴き声に注目してみてくださいね。今回知った面白い豆知識を、家族や友人にシェアして会話のきっかけにしていただければ嬉しいです。

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