スピーディーな試合展開と、華麗なプレーで世界中を熱狂させるバスケットボール。観るのもプレイするのも楽しいスポーツですが、その歴史やルールの裏側には、意外と知られていない面白いエピソードがたくさん隠されているんです。
今回は、明日誰かに話したくなるようなバスケの雑学を30個、厳選してご紹介します。これを読めば、次の試合観戦が今までとは違った視点で楽しめること間違いなしですよ!
1.起源は桃のカゴ
バスケットボールが生まれたのは1891年。冬の体育館でできるスポーツとして考案されましたが、最初にゴールとして使われたのは、なんと桃を入れるための籠(バスケット)でした。しかも、当時は籠の底が抜けていなかったため、シュートが決まるたびにハシゴを使ってボールを取り出していたそうです。いちいち試合が中断されるなんて、今では想像もつかないのどかな光景ですよね。
2.最初はサッカー球
現在のようなオレンジ色の大きなボールが使われるようになったのは、バスケが誕生してからずっと後のこと。考案された当初は、手元にあったサッカーボールを使って試合をしていました。サッカーボールは今のバスケボールよりも小さく軽いため、ドリブルの感覚も全く違ったはずです。専用のボールが開発されるまで、バスケはサッカーの道具を借りて行われるスポーツだったのです。
3.ゴールの高さの謎
バスケのゴールの高さは、公式ルールで床から305cm(10フィート)と決まっています。中途半端な数字に見えますが、これはバスケを考案したネイスミス博士が、最初に桃の籠を取り付けた体育館の手すりの高さがたまたま10フィートだったことに由来します。もしその体育館の手すりがもっと低かったら、今のダンクシュートの迫力は生まれていなかったかもしれませんね。
4.昔は人数が無制限
現在は1チーム5人でプレーしますが、誕生当初はなんと1チーム9人で行われていました。さらに、一時は人数制限がなく、体育館に入りきれるだけの人で試合をした記録も残っています。しかし、さすがに人数が多すぎるとコートが混雑して怪我人が続出したため、徐々に減らされて現在の5人制に落ち着きました。9対9のバスケなんて、まるでラグビーのような激しさだったことでしょう。
5.ドリブルは禁止?
実はバスケができた当初、ドリブルはルールで禁止されていました。ボールを運ぶ手段はパスのみ。選手はボールを持った位置から動けず、パスを繋いでゴールを目指していたのです。その後、パスが出せない時の緊急回避として床にボールをつくことが許され、それが現在の華麗なドリブルスキルへと進化していきました。初期のバスケは、今よりもずっと静的なスポーツだったんですね。
6.バックボードの理由
ゴールの後ろにある板(バックボード)。シュートを反射させて入れるためにあると思われがちですが、元々は観客の妨害を防ぐために設置されました。昔はゴールが客席のすぐ近くにあったため、相手チームのシュートを観客が手や足で弾き飛ばすことが頻発したのです。それを防ぐための「壁」が、結果的にバンクシュートという技術を生み出すことになりました。
7.網がある大切な理由
リングにぶら下がっている白い網(ネット)。これがもし無かったらどうなると思いますか?実は、シュートが入ったかどうかが非常に分かりにくくなるのです。網があることで、ボールが通過したときに「スパッ」という音と動きで得点が明確になります。また、ボールの勢いを殺して真下に落とすことで、スムーズに次のプレーへ移行させる重要な役割も担っているんですよ。
8.バッシュの元祖
スニーカーの定番として有名な「コンバース・オールスター」。実はこちら、世界初のバスケットボール専用シューズとして開発されたものなんです。くるぶしを保護するハイカットのデザインや、滑りにくいゴム底は、激しい動きに対応するための機能でした。現在ではファッションアイテムとして定着していますが、そのルーツはNBA選手たちも愛用したバリバリのスポーツギアだったのです。
9.背番号のルール
国際ルールでは長い間、背番号は「4番から15番まで」と決められていました。これは、審判が指を使って得点(1点、2点、3点)やファウルの種類を伝える際、選手の背番号と混同しないためです。1〜3番は得点の合図と紛らわしいため禁止されていました。現在ではルールが改正され、0番や99番なども使えるようになりましたが、昔の名残を知ると面白いですよね。
10.最も高身長な選手
NBAの歴史上、最も背が高かった選手はマヌート・ボルとゲオルゲ・ムレシャンの2人で、その身長はなんと231cm。ジャンプしなくてもリングに手が届きそうな高さです。彼らがコートに立つと、2メートル級の選手たちがまるで子供のように見えてしまうほど。規格外のサイズを生かしたブロックショットは、まさに「動く壁」として対戦相手に恐れられました。
11.最も低身長な選手
逆に、NBA史上最も背が低かった選手はマグジー・ボーグスで、身長は160cmしかありませんでした。周囲が大男ばかりの中で、彼は圧倒的なスピードとテクニック、そして誰よりも低い位置からのドリブルを武器に活躍しました。自分より50cm以上背の高い選手を翻弄する姿は、世界中の小柄なバスケットマンたちに「身長なんて関係ない」という大きな勇気を与えました。
12.伝説の100得点
バスケの1試合での個人最多得点記録は、ウィルト・チェンバレンが1962年に記録した100得点です。今のNBAでも、1試合で50点取れば大ニュースになるレベルですから、この記録がいかに異常かがわかります。当時の彼はあまりにも強すぎて、ルールそのものが彼を止めるために変更されたという逸話があるほど。今後も破られることはないだろうと言われる、不滅の大記録です。
13.ジョーダンの伝説
「バスケの神様」マイケル・ジョーダンですが、高校時代に一度、学校の代表チーム(一軍)の選考から漏れたことがあります。彼はその悔しさをバネに猛練習し、世界的スターへと成長しました。このエピソードは、才能だけでなく努力がいかに大切かを教える話として有名です。ちなみに、当時彼を落としたコーチは、後に「世界一有名な失敗をした男」として語られることになりました。
14.NBAロゴのモデル
赤と青の背景に、ドリブルをする選手の白いシルエットが描かれたNBAのロゴマーク。このモデルになったのは、ジェリー・ウェストという名選手です。彼の優雅でダイナミックなドリブル姿勢が採用されたと言われています。NBA公式は長らくこれを公言していませんでしたが、ファンの間では公然の秘密として知られています。まさに、歴史に残るシルエットですね。
15.禁止されたダンク
1967年から約10年間、アメリカの大学バスケ(NCAA)ではダンクシュートが禁止されていました。これは、当時圧倒的な強さを誇ったカリーム・アブドゥル=ジャバーという選手の独走を止めるための措置だったと言われています。しかし、ダンクを封じられた彼は、代わりに「スカイフック」という防御不可能なシュートを磨き上げ、結局誰にも止められない選手になりました。
16.アリウープの語源
空中に放られたパスを、空中でキャッチしてそのままダンクする「アリウープ」。この言葉の語源は、フランス語のサーカス用語「Allez-hop!(アレ・オップ)」だと言われています。「さあ、行け!」や「よいしょ!」といった掛け声のような意味で、空中ブランコなどで使われていました。まさにサーカスのようなアクロバティックなプレーにぴったりのネーミングですね。
17.3ポイントの歴史
今では試合を左右する重要な3ポイントシュートですが、実はバスケの誕生から長い間存在しませんでした。NBAで導入されたのは1979年と意外に最近のこと。当初は「サーカスみたいなプレーだ」と批判され、ギミック(奇策)扱いされていました。しかし、戦術の研究が進むにつれ、その効率の良さが認められ、現代バスケでは欠かせない最大の武器となっています。
18.24秒ルールの計算
攻撃側の持ち時間は24秒ですが、この数字は適当に決めたわけではありません。導入当時、観客が退屈しない理想的なシュート本数を「1試合で両チーム合わせて120本」と設定しました。48分(2880秒)の試合時間を120回で割ると、ちょうど24秒になるのです。このルールのおかげで、バスケは遅延行為のないスピーディーな展開が楽しめるようになりました。
19.フリースローの技
フリースローは「静止して打つ」イメージがありますが、実はルール上、ジャンプして打ってもOKなんです。ただし、シュートを打った後に着地する際、フリースローラインを踏んだり超えたりしてはいけません。これが難しいため、安定性を求めてセットシュート(立ったまま打つ)を選ぶ選手がほとんどですが、過去にはジャンプシュートでフリースローを決める選手も実在しました。
20.ボールの色の理由
バスケットボールがオレンジ色(茶色)なのは、選手や観客にとっての視認性を高めるためです。コートの床の色とも区別がつきやすく、スピーディーなパス交換の中でもボールの軌道がはっきりと見えます。実は昔、黄色いボールが試されたこともありましたが、最終的に今の色が一番見やすいという結論に至りました。あの独特の色は、機能性を追求した結果なのです。
21.審判の笛の秘密
バスケの審判が使うホイッスルは、中にコルク玉が入っていないタイプが主流です。これは「ドルフィン」と呼ばれ、強く吹いた時に音が裏返らず、鋭い音が鳴るよう設計されています。また、選手と接触した際に口を怪我しないよう、噛む部分がシリコンで覆われているものもあります。激しい試合をコントロールするために、笛にも細かい工夫が施されているんですね。
22.タイムアウトの数
バスケは他のスポーツに比べて、タイムアウト(作戦タイム)を頻繁に取ることができます。特に試合終盤では、数秒おきにタイムアウトを取り合い、緻密な作戦を立てては実行するという知能戦が繰り広げられます。さらに、NBAなどではボールを持っている選手自身がタイムアウトを請求できるルールもあり、ピンチを回避するための重要な戦略の一つとなっています。
23.ゼロステップとは
最近のルール改正で話題になった「ゼロステップ」。これは、ボールをキャッチした瞬間の足の一歩目を「0歩目」とカウントするルールです。これにより、実質的にこれまでより1歩多く動けるようになり、プレーの幅が劇的に広がりました。ジェームズ・ハーデンのようなステップバックシュートが流行したのも、このルールの解釈が世界的に浸透した影響が大きいのです。
24.日本のバスケ人口
実はバスケットボールは、世界で最も競技人口が多いスポーツの一つです。日本国内においても、中高生の部活動としての競技人口はサッカーや野球を抑えて男女合計でトップクラスを誇ります。体育の授業でも必ずと言っていいほど採用されているため、ルールを知っている人の割合も非常に高い、まさに国民的スポーツと言える土壌があるのです。
25.漫画の影響力
日本のバスケ人気を語る上で欠かせないのが、漫画『SLAM DUNK』の存在です。1990年代の連載当時、この作品の影響でバスケ部に入部する少年たちが急増し、社会現象となりました。作者の井上雄彦さんが設立した「スラムダンク奨学金」は、多くの若手選手をアメリカへ送り出し、日本のバスケレベル向上に大きく貢献しています。漫画が現実のスポーツを変えた稀有な例です。
26.史上最高齢選手
激しい運動量が求められるバスケですが、長く現役を続ける鉄人もいます。NBAではナット・ヒッキーという選手がコーチ兼任で試合に出場し、なんと45歳と363日という記録を残しました(1948年)。現代のNBAでも、レブロン・ジェームズのように30代後半になってもトップレベルを維持する選手がおり、トレーニング科学の進化と共に選手寿命は延び続けています。
27.オウンゴールの扱い
バスケで誤って自チームのゴールにシュートを入れてしまった場合、それは相手チームの得点になります。では、誰の得点として記録されるのでしょうか?正解は、相手チームのキャプテンの得点、あるいは「最も近くにいた相手選手」の得点となります(リーグ規定による)。サッカーのように「オウンゴール」という記録項目はないため、誰かの手柄になってしまうのが面白いところです。
28.5人全員退場したら
ファウルを5回(NBAは6回)すると退場になりますが、もしベンチメンバーも含めて全員が退場処分になったらどうなるでしょうか?ルール上、試合を続行するには最低でも2人の選手が必要です。つまり、1人になってしまった時点で試合終了(没収試合)となります。実際にNBAで、怪我とファウル退場が重なり、相手5人に対し、たった5人で戦い抜いた伝説の試合も存在します。
29.リングの直径の謎
バスケットボールのリングの直径は45cm。これに対してボール(7号球)の直径は約24.5cmです。つまり、リングにはボールが同時に2個通るくらいの余裕があるんです。地上から見上げるとリングはとても小さく見えますが、実際には意外と広いスペースがあります。「ボール2個分もある!」と思ってシュートを打てば、少しは入る気がしてきませんか?
30.バスケの神様の靴
マイケル・ジョーダンの初代シグネチャーモデル「エアジョーダン1」。発売当初、赤と黒の配色は「ユニフォームの規定に違反する」として、NBAから試合で履くことを禁止されました。しかし、ナイキ社は罰金を肩代わりしてでもジョーダンに履かせ続け、それが「NBAに禁止された靴」として爆発的な宣伝効果を生みました。今のスニーカーブームの火付け役となった出来事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。桃のカゴから始まったバスケットボールは、長い歴史の中でルールや道具が進化し、今のエキサイティングな形になりました。
「ゴールの高さは手すりの高さだった」とか「リングはボール2個分も広い」といった雑学を知っているだけで、観戦中の会話も弾みますし、自分がプレーする時にも少し違った気分でコートに立てるかもしれません。ぜひ、今度の試合や練習の時に、周りの友達にこの雑学を披露してみてくださいね!