日本のアニメ界に革命を起こし、今なお世界中で愛され続けているエヴァンゲリオン。謎が謎を呼ぶストーリーや魅力的なキャラクター、そして斬新な演出は、多くのファンを魅了してやみません。
今回は、そんなエヴァの世界をより深く楽しむための雑学を30個集めてみました。設定の裏話から、思わず誰かに話したくなる小ネタまで、初心者からコアなファンまで楽しめる内容でお届けします!
1.タイトルの本当の意味
作品タイトルの「エヴァンゲリオン」は、ギリシャ語で「福音(ふくいん)」を意味する言葉に由来しています。英語タイトルである「Neon Genesis Evangelion」を直訳すると、「新世紀の福音」となります。
キリスト教的な用語が多く使われている本作ですが、タイトルそのものが「新しい時代の始まりを告げる教え」という壮大なテーマを含んでいるのです。
2.初号機の中身は誰?
主人公・碇シンジが搭乗するエヴァンゲリオン初号機。実はそのコアには、シンジの母親である碇ユイの魂が取り込まれています。
シンジがピンチに陥ったときに初号機が勝手に動き出す「暴走」は、単なるエラーではなく、息子を守ろうとする母親の強い意志が働いているからだと言われています。ロボットアニメに見えて、実は深い親子の物語なんですね。
3.LCLの正体とは
パイロットがエントリープラグ(操縦席)の中で満たされるオレンジ色の液体「LCL」。これは肺に直接酸素を供給する役割がありますが、その正式名称は「Link Connect Liquid」だとされています。
また、物語の深層設定では、LCLは「生命のスープ」とも呼ばれ、人間を含むあらゆる生命体の構成要素であるとされています。少し鉄っぽい血の味がするそうですよ。
4.MAGIシステムのモデル
ネルフ本部を管理するスーパーコンピューター「MAGI」。3つの独立したシステムが合議制で結論を出しますが、それぞれ開発者である赤木ナオコの思考パターンが移植されています。
メルキオールは「科学者としての自分」、バルタザールは「母としての自分」、そしてカスパーは「女としての自分」。重大な決断で意見が割れるのは、一人の人間の中にある矛盾を表しているのです。
5.ミサトさんのビール
葛城ミサトといえば、冷蔵庫を埋め尽くすほどのビール好きとして有名です。テレビ版の放送当初、彼女が愛飲していたのは実在する銘柄「ヱビスビール」でした。
しかし、放送の事情やリニューアル版などでは、架空の銘柄である「BOA」などに変更されていることがあります。それでもファンの間では「ミサトさん=ヱビス」というイメージが強く定着していますね。
6.レイが肉を食べない理由
綾波レイは劇中で「肉は嫌い」と発言しており、ラーメンを食べる際も「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」を注文しています。
公式な詳細理由は語られていませんが、彼女自身が「人造人間」に近い存在であり、他の生物の命を摂取することへの本能的な拒絶反応があるのではないか、と多くのファンによって考察されています。
7.アスカの驚異的な学歴
惣流(式波)・アスカ・ラングレーは、エヴァの操縦技術だけでなく頭脳も明晰です。なんと彼女は、14歳にして大学を卒業しているという経歴を持っています。
ドイツ出身の帰国子女で語学も堪能ですが、漢字の読み書きだけは苦手のようで、シンジに勉強を教わるシーンもありました。天才だけど子供らしい一面も彼女の魅力ですね。
8.ペンペンの種類
ミサトの部屋に同居している愛らしいペンギンの「ペンペン」。彼は普通のペンギンではなく、「温泉ペンギン」という新種として設定されています。
常に温泉のような温かい環境を好み、専用の冷蔵庫のような部屋で暮らしています。実は遺伝子操作によって知能が高められており、お風呂に入ったり新聞を読んだりと、人間くさい行動をとるのが特徴です。
9.ゲンドウのあのポーズ
碇ゲンドウといえば、両手を組んで口元を隠す独特のポーズが有名です。ファンの間では「ゲンドウポーズ」と呼ばれ、多くのパロディの元ネタにもなりました。
実はあのアングル、アニメーション制作において「口の動き(リップシンク)を描かなくて済む」という省力化のメリットもあったと言われています。威厳のある演出と制作の都合が見事にマッチした例ですね。
10.TV版最終回の伝説
1995年から放送されたテレビアニメ版のラスト2話(1996年3月放送)は、それまでのロボットアクションから一転、主人公の精神世界のみを描写する異色な内容となりました。
これは制作スケジュールの逼迫が原因の一つと言われていますが、結果として「視聴者に強烈な問いかけを残す」という伝説的な終わり方となり、社会現象を巻き起こすきっかけにもなりました。
11.加持リョウジの趣味
プレイボーイでスパイという複雑な顔を持つ加持リョウジですが、彼の個人的な趣味は「スイカ作り」です。ジオフロント内の畑で、愛情を込めてスイカを育てていました。
殺伐とした世界観の中で、土に触れ、植物を育てる彼の姿は、生命の尊さや平和への渇望を象徴する重要なシーンとして描かれています。
12.ロンギヌスの槍の由来
エヴァの世界で重要なキーアイテムとなる「ロンギヌスの槍」。この名前は、キリスト教の伝承において、十字架に架けられたイエス・キリストの脇腹を刺したとされる聖遺物に由来しています。
作中でも「神殺しの槍」としての性質を持ち、ATフィールドを無効化して貫くことができる最強の武器として扱われています。
13.ATフィールドの意味
使徒やエヴァが展開する絶対不可侵のバリア「ATフィールド」。物理的な防御壁に見えますが、物語の後半でその正体は「心の壁」であることが明かされます。
他者と自分を区別し、傷つけられないように距離を置こうとする心理的な壁。つまり、人間なら誰しもが持っているものを具現化した設定だったのです。
14.セカンドインパクトの嘘
物語の15年前に起きた大災害「セカンドインパクト」。一般には「隕石の衝突」などと報道されていますが、これは情報操作された嘘です。
真実は、南極で発見された使徒アダムに対し、人間が不用意に接触実験を行ったことで引き起こされた人災でした。大人の都合で真実が隠されているのもエヴァのリアルな部分です。
15.エヴァの命綱はコンセント
無敵に見えるエヴァンゲリオンですが、実は動力を外部からの電力供給に頼っており、背中の「アンビリカルケーブル」という電源コードが生命線になっています。
ケーブルが切断されると内部電源に切り替わりますが、活動できるのはわずか約5分。強大な兵器なのに「コンセントが抜けたら終わり」という弱点があるからこそ、戦闘シーンに独特の緊張感が生まれているのです。
16.プラグスーツの仕組み
パイロットが着用するプラグスーツ。着るときはブカブカですが、手首のスイッチを押すと体に密着します。これは、パイロットの身体データを測定し、神経接続をスムーズにするためです。
あのピチピチのデザインはファンサービス……ではなく、あくまで戦闘効率を最大化するための機能美なのです。ちなみに、排泄物を処理する機能も備わっているという裏設定もあります。
17.シンジのチェロの腕前
内向的なシンジですが、特技としてチェロの演奏があります。劇中でも素晴らしい演奏を披露しており、5歳から続けているという設定があります。
「先生に言われたから続けているだけ」と本人は謙遜しますが、他者に認められたいという欲求や、言葉以外で自分を表現する手段として、音楽は彼にとって重要なアイデンティティとなっています。
18.第3新東京市のモデルは箱根
物語の舞台となる要塞都市・第3新東京市。そのモデルは、神奈川県の箱根・仙石原周辺です。劇中には芦ノ湖とおぼしき湖や、実在の地形がそのまま登場します。
箱根は火山の噴火でできた巨大なくぼ地(カルデラ)を持つ土地。この特徴的な地形が、地下に広がる空間「ジオフロント」の説得力を支えており、今でも聖地巡礼の定番スポットとなっています。
19.旧劇のラストのセリフ
映画『Air/まごころを、君に』のラストシーンで、アスカが放つ一言「気持ち悪い」。この短いセリフの誕生については、庵野監督と声優・宮村優子さんのやり取りの中から生まれたという逸話が語られています。
演出上の細かい経緯には諸説ありますが、いずれにせよ演技を超えた生の感情が乗った一言だったからこそ、観客にトラウマ級の衝撃を与えたのです。
20.2年A組の秘密
シンジたちが通う第3新東京市立第壱中学校の2年A組。実はこのクラスの生徒は全員、エヴァンゲリオンのパイロット候補者(マルドゥック機関のレポートにある子供たち)で構成されているとされています。
トウジやケンスケが近くにいたのも偶然ではなく、いつ誰がパイロットとして選ばれてもおかしくないように、ネルフによって監視・管理されていたのです。
21.残酷な天使のテーゼ
アニメ史に残る名曲、オープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」。作詞家の及川眠子さんは、企画書と最初の2話分のビデオを渡された後、なんと約2時間で書き上げたと語っています。
しかも、彼女は完成したアニメ本編をほとんど見ていないという逸話も。インスピレーションだけで生まれた曲が、これほど作品の本質を捉えているのは奇跡的ですね。
22.特徴的な極太明朝体
エヴァの演出で欠かせないのが、黒背景に白文字で表示される極太の明朝体です。これはフォントワークス社の「マティスEB」というフォントが使われています。
庵野監督が、市川崑監督の映画「金田一耕助シリーズ」などの影響を受けて採用したと言われており、情報を文字で叩きつけるような演出は、その後のアニメ業界に多大な影響を与えました。
23.十字架の爆発
使徒を倒した際などに発生する爆発は、普通のキノコ雲ではなく「十字架の形」になることが多いです。これもキリスト教的なイメージを視覚的に表現するための演出です。
また、エネルギーが天に向かって放出されていることを示しており、使徒という存在が物理法則を超越した力を持っていることを印象づける効果もあります。
24.新劇場版の「海の色」
テレビ版では海の色は青かったのですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では、冒頭から海が真っ赤に染まっています。
これは、テレビ版や旧劇場版の世界で起きた出来事(セカンドインパクトの影響など)が関係していることを示唆しており、新劇場版が単なるリメイクではなく、続きやループした世界であるという考察の根拠の一つとなりました。
25.謎の少女・マリの正体
新劇場版から登場した真希波・マリ・イラストリアス。彼女の正体については長らく謎でしたが、漫画版ではユイやゲンドウの大学時代の後輩として描かれています。
見た目は若いままですが、実年齢はゲンドウたちと同世代である可能性が高く、彼女が口ずさむ昭和歌謡の古さも、その説を裏付ける要素となっています。
26.ジェットアローンの歩行
第7話に登場した、日本重化学工業共同体が開発した人型ロボット「ジェットアローン」。エヴァと違って核分裂炉で動き、非常に人間臭い歩き方をするのが特徴です。
不格好に見えますが、実はあれこそが「巨大な機械が二足歩行する際のリアルな動き」としてこだわって描かれています。生物的なエヴァとの対比として重要なメカなのです。
27.ゼーレはドイツ語で「魂」
ネルフの裏で人類補完計画を推し進める謎の組織「ゼーレ」。この名前はドイツ語の「Seele(=魂)」から取られています。
会議シーンでは姿を見せず、番号の振られた黒い石板(モノリス)と「SEELE Sound only」の文字だけが並ぶという異様な演出が印象的。正体を明かさない不気味さが、物語全体の不安感を演出していました。
28.庵野監督の心象風景
エヴァンゲリオンという作品は、庵野秀明監督自身の精神的な苦悩が色濃く反映されています。特にテレビ版後半の展開は、監督自身が「何を作ればいいかわからない」という状況に陥った苦しみがそのまま映像化されています。
しかし、そのむき出しの苦悩こそが視聴者の心に刺さり、唯一無二の作品へと昇華された要因でもあるのです。
29.クラシック音楽の多用
戦闘シーンでバッハやベートーヴェンなどのクラシック音楽が流れるのもエヴァの特徴です。
激しい戦闘と優雅な音楽というミスマッチが、逆に不気味さや神々しさを際立たせています。特に『歓喜の歌』や『G線上のアリア』が流れるシーンは、芸術的とも言える名場面として語り継がれています。
30.サービス、サービスゥ!
次回予告の最後にお決まりのセリフ「サービス、サービスゥ!」。これは、重いテーマが続く作品の中で、視聴者に「楽しんで観てね」という制作側からのメッセージでもあります。
声優の三石琴乃さんのアドリブ感ある演技も相まって、エヴァを象徴する最も明るくポジティブな合言葉となりました。
まとめ
エヴァンゲリオンの雑学30選、いかがでしたでしょうか?
設定の細かさや裏に隠された意味を知ると、もう一度アニメを見返したくなりますよね。ただのロボットアニメだと思っていた方も、人間ドラマや謎解きの深さに改めて気づいていただけたなら嬉しいです。
新劇場版で一つの完結を迎えましたが、エヴァの魅力はまだまだ語り尽くせません。ぜひ、今度はあなた自身の手で、作品の中に隠された新しい発見を探してみてくださいね!
▼合わせて読みたい
-
-
アニメの雑学&豆知識153~おもしろくて怖い~【永久保存版】
アニメや漫画の裏側には、作品をもっと好きになる“知られざる小ネタ”が山ほど眠っています。制作現場の意外なルール、キャラク ...
続きを見る
-
-
機動戦士ガンダムの雑学30選~宇宙世紀の意外な裏話~
日本のアニメ史に革命を起こした不朽の名作『機動戦士ガンダム』。勧善懲悪ではない重厚な人間ドラマと、兵器としてのリアリティ ...
続きを見る
-
-
スラムダンクの雑学30選~伝説のバスケ漫画の秘密~
1990年の連載開始から30年以上が経った今も、世代を超えて愛され続ける伝説のバスケットボール漫画『SLAM DUNK( ...
続きを見る