毎日何気なく触れているパソコンやスマートフォンですが、その裏側には思わず誰かに話したくなる面白いITの雑学がたくさん隠されています。普段使っているキーボードの配置や見慣れたマークにも、実は知られざる歴史や開発者の遊び心が詰まっているのです。
そこで今回は、パソコンやスマホにまつわるへぇ〜と驚く豆知識やクイズにしたくなる裏話を30個厳選してご紹介します。歴史的なエピソードから日常で役立つ仕組みまで幅広くまとめましたので、ぜひ最後まで楽しんで読んでみてくださいね。
1.バグの語源は本物の虫

プログラムの不具合やエラーのことを「バグ(虫)」と呼びますが、これは単なる比喩ではありません。1947年、ハーバード大学の大型コンピューターが故障した際、技術者が内部を調べたところリレー回路に本物の「蛾(ガ)」が挟まっていたことが原因でした。この蛾を取り除く作業を「デバッグ(虫取り)」と記録し、作業日誌に実物の蛾をテープで貼り付けたことから、世界中で不具合をバグと呼ぶようになったのです。
2.世界初のマウスは木製

パソコン操作に欠かせないマウスですが、1964年にアメリカのダグラス・エンゲルバート博士が発明した世界初の試作品は、なんとプラスチックではなく「木」で作られていたのです。四角い木の箱の底面に金属の車輪が2つ付いており、現在のものとはかなり違うゴツゴツした見た目をしていました。ちなみにマウス(ネズミ)という名前は、本体から伸びるコードがネズミの尻尾に見えたことから名付けられました。
3.配列は速く打たせない為

キーボードの左上から並ぶ「QWERTY(クワーティ)配列」は、実はタイピングの速度をわざと遅くするために考案されたという説が有名です。19世紀の初期のタイプライターは、速く打ちすぎると印字用の金属のアーム同士が絡まって故障してしまう弱点がありました。そのため、よく使うアルファベットの組み合わせをあえてバラバラに配置して絡まりを防いだ名残が、現代のパソコンやスマホにも引き継がれているのです。
4.FとJの突起の意味

パソコンのキーボードをよく見ると、「F」と「J」のキーにだけ小さな出っ張り(突起)がついていますよね。これは不良品ではなく、キーボードを見ずに文字を打つブラインドタッチで指の基本位置(ホームポジション)を確かめるための目印です。左右の人差し指をこの突起に乗せることで、手元を見なくてもすべてのキーの位置が感覚的にわかるように設計されている、とても親切な工夫なのです。
5.スマホはアポロ計画超え

1969年に人類を初めて月面へ送り届けたアポロ11号ですが、そこに搭載されていた誘導コンピューターの性能は現代と比べると驚くほど控えめでした。私たちが普段ポケットに入れているスマートフォン1台の処理能力はアポロ11号の数百万倍以上に達すると言われています。人類が命がけで宇宙へ飛び立った時代の最先端技術を遥かに超えるマシンで、私たちは毎日ゲームをしたり動画を見たりしているのですね。
6.Googleは綴り間違い

世界最大の検索エンジン「Google」の社名は、実は創業メンバーのスペルミスから偶然誕生したものです。もともとは10の100乗という途方もない数を表す数学用語「Googol(ゴーゴル)」にする予定でしたが、ドメインを登録する際に誤って「Google.com」と入力してしまいました。そのまま誰も気づかずに登録を完了させ、語呂も良かったことからそのまま正式名称として採用されたという驚きの裏話があります。
7.スパムの語源は缶詰

迷惑メールのことを「スパム(SPAM)」と呼びますが、その語源はアメリカのホーメル社が販売している「ランチョンミートの缶詰」です。イギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のコントの中で、レストランの客が注文しようとするたびに店員や周囲のバイキングたちが「スパム!スパム!」と大合唱して会話を妨害するシーンがありました。この「望んでいないのに大量に押し付けられる様子」から迷惑メールの代名詞になったのです。
8.Bluetoothは王の名

ワイヤレスイヤホンなどで毎日使う「Bluetooth(ブルートゥース)」は、直訳すると「青い歯」という少し不気味な意味になります。これは10世紀に実在したデンマークとノルウェーを無血統合した「ハーラル1世」のあだ名が由来です。彼には青黒い歯があったことから「青歯王」と呼ばれており、「乱立する様々な機器を王様のように一つにまとめる通信規格にしよう」という願いを込めて名付けられました。
9.Wi-Fiに意味はない

自宅やカフェで当たり前のように使っている「Wi-Fi(ワイファイ)」ですが、実は何かの英語の頭文字をとった略語ではなく、特別な意味はないのです。もともとは「IEEE 802.11b」という非常に覚えにくい専門的な規格名だったため、一般の人にも親しんでもらえるようにコンサルティング会社が考案しました。音響機器で使われる「Hi-Fi(ハイファイ)」という響きに似せて作られた、キャッチコピーのような造語だったのです。
10.絵文字は世界共通語に

スマホのメッセージで欠かせない絵文字は、海外でも英語ではなくそのまま「Emoji」と呼ばれています。実は1999年に日本のNTTドコモが開発した「iモード」のドット絵が世界初の絵文字とされており、日本発祥の文化なのです。感情やニュアンスを小さなイラストひとつで伝えられる画期的な発明として世界中に広まり、現在ではニューヨーク近代美術館(MoMA)に初期の絵文字が永久収蔵されるほど高く評価されています。
11.保存マークの正体

パソコンのWordやExcelなどで「上書き保存」をする際、四角い箱のようなアイコンをクリックしますよね。今の若い世代にはピンとこないことも多いですが、あのマークの正体は1990年代まで主流だった記録媒体「フロッピーディスク」です。わずか1.44メガバイトほどしかデータが入らず、スマホの写真1枚すら保存できない容量でしたが、デザインの象徴として現在も保存アイコンに生き続けています。
12.受話器マークのモデル

スマートフォンの通話アプリのアイコンには、丸みを帯びた受話器のマークが描かれています。生まれた時からスマホがある世代には「なぜこんな形をしているの?」と不思議に思われることもありますが、これは昔の黒電話や固定電話の「受話器」を横から見た形がモデルになっています。電話そのものの形は四角い板へと大きく進化しましたが、アイコンだけは昭和から平成にかけて使われた懐かしい形を残しているのです。
13.電源マークは0と1

パソコンや家電製品の電源ボタンには、丸の上部に縦線が入ったおなじみのマークが描かれています。このデザインは、コンピューターの世界の基礎である二進法の「1(縦線=オン)」と「0(丸=オフ)」を組み合わせたものです。このマークは完全に電気が遮断されるわけではなく、待機電力が流れている「スタンバイ状態」と「電源オン」を切り替えるスイッチであることを国際規格で正確に表しています。
14.かじられたリンゴの理由

iPhoneやMacでおなじみのApple社のロゴマークは、リンゴの右側が少しだけかじられたデザインになっています。これには諸説ありますが、ロゴをデザインしたロブ・ジャノフ氏によると丸のままだと「サクランボやトマト」に見間違えられるのを防ぐためだったそうです。また、英語の「かじる(bite)」とコンピューターのデータ単位である「バイト(byte)」をかけたおしゃれな言葉遊びも含まれていると言われています。
15.広告の時刻が9時41分

Appleの公式サイトやテレビCMに登場するiPhoneやiPadの画面を見ると、時計の表示がいつも「9時41分」になっていることに気づくでしょうか。これは2007年にスティーブ・ジョブズが初代iPhoneを世界で初めて発表した瞬間の時刻に由来しています。約40分間のプレゼンテーションのクライマックスで製品画面が映し出されるよう計算されており、それ以来Apple製品の広告ではこの時刻が伝統として守られています。
16.世界初のWebサイト

1991年にティム・バーナーズ=リー博士が公開した「世界初のWebサイト」は、なんと現在でもインターネット上でそのまま閲覧することができるのです。スイスの研究機関CERN(欧州原子核研究機構)のサーバーに残されており、画像もカラフルな装飾もない、白い背景に黒い文字と青いリンクだけが並んだ極めてシンプルなページです。ここには「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)とは何か」という説明書が書かれています。
17.世界初の動画は象の前

今や世界中で毎日何億時間も視聴されているYouTubeですが、記念すべき最初に投稿された動画をご存知でしょうか。2005年4月23日に共同創業者の一人であるジョード・カリム氏が投稿した『Me at the zoo』という動画で、動物園のゾウの前で「鼻がすごく長いね」と語るだけのわずか19秒の映像です。画質も粗い日常のワンシーンから、現代の巨大な動画カルチャーが始まったと思うと感慨深いですね。
18.QRコードは囲碁から誕生

スマホ決済などで毎日読み取っている「QRコード」は、1994年に日本の自動車部品メーカー「デンソー」の開発者が発明したものです。開発リーダーの原昌宏氏は、昼休みに楽しんでいた「囲碁」の白と黒の石の並び方からマトリックス構造のヒントを得たそうです。どんな角度からでも一瞬で読み取れるように隅に配置された四角いマークの比率など、日本の技術者の執念が詰まった世界に誇る大発明です。
19.しかも無料で特許開放

世界中でこれほど使われているQRコードですが、開発したデンソーウェーブは規格の特許権を行使せず誰でも無料で使えるように開放しています。もし1回読み取るごとに数円の特許料を取っていれば莫大な利益になっていたはずですが、「まずは世界中のインフラとして広く普及させたい」という太っ腹な決断を下したのです。なお、「QR」とは「Quick Response(素早い反応)」の頭文字から名付けられています。
20.液晶は人の電気で動く

スマートフォンの画面は、なぜ指で軽く触れるだけで反応し、手袋や普通の棒で触っても動かないのでしょうか。それは多くのスマホが「静電容量方式」という仕組みを採用しており、人間の指先に流れているごく微弱な電気(静電気)を感知して位置を特定しているからです。冬場に手が極端に乾燥しているとスマホの反応が悪くなることがあるのも、水気がなくなって電気が伝わりにくくなるのが原因です。
21.青い光で眠れなくなる訳

「寝る前にスマホやパソコンを見ると眠れなくなる」とよく言われますが、これは画面から出るブルーライトが原因です。ブルーライトは太陽の光に多く含まれる波長とよく似ているため、脳が「今は昼間だ」と錯覚してしまうのです。すると、自然な眠りを誘う「メラトニン」というホルモンの分泌が抑えられてしまい、体内時計が狂って寝つきが悪くなってしまいます。夜は画面を暖色系にするモードがおすすめです。
22.メールのCCとBCC

仕事のメールでよく使う「CC」と「BCC」ですが、なぜそう呼ぶのかご存知でしょうか。CCは「カーボンコピー(Carbon Copy)」の略で、昔、手書きの書類を作る際に紙と紙の間に黒い「カーボン紙(複写紙)」を挟んで同じ文章を写し取っていたことが語源です。それに「ブラインド(Blind=見えない)」を足したものがBCCで、他の受信者に複写を送ったことを隠すという意味が込められています。
23.@マークの意外な呼び名

メールアドレスに必ず入っている「@」を日本では「アットマーク」と呼びますが、実は世界各国でユニークな愛称がつけられています。くるんと巻いた形から、台湾や中国では「小さなネズミ」、ロシアでは「小犬」、イタリアでは「カタツムリ」と呼ばれているのです。さらにオランダでは「サルの尻尾」、スウェーデンでは「シナモンロール」と呼ばれるなど、お国柄が表れていてとても面白いですね。
24.パスワードの過去最悪

セキュリティ会社が毎年発表している「世界で最も使われている危険なパスワードランキング」では、驚くべきことに毎年のように「123456」や「password」が圧倒的な1位と2位を占めているのが実情です。また、キーボードの左上から順番に並んだだけの「qwerty」も常に上位に入っています。これらはハッカーのプログラムを使えば1秒未満で突破されてしまうため、絶対に避けなければならない文字列です。
25.404エラーの数字の謎

削除されたWebページを開いた時に出る「404 Not Found」という数字には、実は明確なルールがあります。先頭の「4」はアクセスしたユーザー側のリクエストに問題があること(URLの間違いなど)を意味し、最後の「4」は「ページが見つからない」という詳細番号を表しています。ちなみに「404号室にサーバーがあったから」という都市伝説が有名ですが、これは後から作られたジョークで事実ではありません。
26.Ctrl+Zは神の発明

パソコン作業中に間違えて文章を消してしまった時、「Ctrl+Z(元に戻す)」のショートカットキーに救われた人は数え切れないほどいるはずです。この「Undo(やり直し)」機能は、1970年代にゼロックス社のパロアルト研究所で「人間は必ずミスをする生き物だから」という思想のもと開発されました。もしこの機能が発明されていなければ、私たちはパソコン作業でもっと多くのストレスを抱えていたことでしょう。
27.作れないフォルダ名がある

Windowsのパソコンでは、デスクトップなどに新しいフォルダを作る際、「CON」や「PRN」「AUX」「NUL」といった名前をつけることが絶対にできない仕様になっています。バグのように思えますが、これは初期のOS(MS-DOS)の時代から、これらの文字列が「コンソール(画面やキーボード)」や「プリンター」といった機器そのものを指す特別な予約語としてシステム内部で使われ続けているためです。
28.ネットの99%は海の底

クラウドやWi-Fiといった言葉のせいで、インターネットのデータは「空(宇宙や空気中)」を飛んで海外とつながっていると思われがちです。しかし実際は、国際間のインターネット通信の約99%は「海の底に敷かれた海底ケーブル」を通っているのです。太さ数センチほどの光ファイバーケーブルが太平洋や大西洋の深い海の底に何十万キロも張り巡らされており、サメに噛まれないよう頑丈に保護されています。
29.バッテリーが寒さに弱い訳

スキー場や真冬の屋外でスマホを使っていると、急にバッテリー残量が減ったり電源が落ちたりした経験はありませんか。スマホに使われているリチウムイオン電池は、内部の化学反応によって電気を生み出しているため、気温が極端に下がると化学反応が鈍くなり一時的に電気を取り出せなくなるという弱点があります。故障したわけではなく、人肌などでゆっくり温めると元の残量に戻ることがほとんどです。
30.Google検索の隠し技

Googleの検索窓には、開発者が仕込んだ「イースターエッグ」と呼ばれる遊び心満載の隠しコマンドがたくさん存在します。たとえば検索窓に「一回転」と入力して検索すると画面がぐるっと360度回転し、「斜め」と検索すると検索結果が少し傾いて表示されます。他にも「猫」や「犬」と検索して肉球マークを押すと画面に足跡スタンプが押せるなど、思わず笑顔になる仕掛けが隠されているのでぜひ試してみてください。
まとめ
パソコンやスマホ(IT)にまつわる雑学30選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。普段は何気なくタップしたりクリックしたりしているアイコンや機能にも、開発者たちの知恵や歴史的なエピソードがぎっしり詰まっていることがわかりますね。
こうした豆知識を知っていると、毎日のスマホ操作やパソコン作業がいつもより少しだけ楽しく感じられるはずです。ぜひ職場や学校でのちょっとした会話のネタや、友達に出す雑学クイズとしてシェアして盛り上がってみてくださいね!
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