デイサービスでのレクリエーションや、おじいちゃん・おばあちゃんとの日常の会話で、「今日はどんな話題にしようかな?」と迷ってしまうことはありませんか?単調になりがちな毎日のなかで、「へぇ〜!」「そうだったの!」と手を叩いて驚くような脳トレにもなる面白い雑学ネタは、場の空気をパッと明るくし、自然な笑顔と会話を引き出してくれます。
そこで今回は、昭和の懐かしい記憶が蘇る豆知識から、長寿のお祝いにまつわる由来、さらには今日から試したくなる健康の知恵まで、シニア世代が思わず誰かに話したくなる雑学を30個厳選しました。三択クイズやマルバツクイズとしてもそのまま出題しやすい内容ばかりですので、ぜひ日々のレクリエーションや団らんの時間に役立ててみてくださいね。
1.還暦に赤い服を着る理由

60歳のお祝いである「還暦」といえば、赤いちゃんちゃんこを着るのが定番ですよね。これは干支(十干十二支)が60年でちょうど一周し、生まれた年の暦に還ることから「赤ちゃんに戻る」という意味が込められています。さらに昔から、赤色には魔除けや厄払いの強い力があると信じられており、これから始まる第二の人生も病気や災いなく元気に過ごしてほしいという、家族からの温かい願いが詰まっているのです。
2.「古希」は昔の言葉が由来

70歳のお祝いを「古希(こき)」と呼びますが、この言葉は中国・唐の時代の有名な詩人である杜甫(とほ)が詠んだ「曲江」という詩の一節に由来しています。その詩のなかに登場する「人生七十古来稀なり」という有名なフレーズから取られたもので、「70歳まで生きる人は昔から本当に珍しい」という意味がありました。現代では70歳はまだまだお若く元気な世代ですが、当時は大変な長寿だったことがわかりますね。
3.米寿や白寿は漢字のパズル

77歳の「喜寿」、88歳の「米寿」、99歳の「白寿」といった長寿祝いの名前は、実は漢字を使った言葉遊びから生まれています。喜寿は「喜」の草書体が「七十七」に見え、米寿は「米」の字を分解すると「八十八」になるのが由来です。さらに99歳の白寿は、「百」という漢字から一番上の「一」を引くと「白」になるという粋な発想から名付けられました。クイズとして紙に書いて出題すると大変盛り上がりますよ。
4.百歳のお祝いは「ももじゅ」

100歳のお祝いである「百寿」は、「ひゃくじゅ」と読むのが一般的ですが、実はもうひとつ素敵な読み方があるのをご存知でしょうか。100年は「一世紀」にあたることから「紀寿(きじゅ)」とも呼ばれますが、漢字の「百」を訓読みにして「ももじゅ」と読み、桃色(ピンク色)の贈り物をする習慣も広がっています。優しいピンク色のちゃんちゃんこや花束は、お祝いの席を華やかで若々しい雰囲気にしてくれます。
5.100歳には銀杯が届く

日本では100歳を迎えた方に対して、長年の労いと長寿のお祝いとして内閣総理大臣から慶祝状と記念品の銀杯が贈られます。この制度が始まった1963年(昭和38年)当時、100歳以上の高齢者は全国でわずか153人しかいませんでした。当時は純銀製の立派な銀杯でしたが、長寿化が進んで対象者が数万人規模に増えたため、2016年からは純銀製ではなく洋銀に銀メッキを施したものへと変更されています。
6.敬老の日の始まりは小さな村

毎年9月の第3月曜日は「敬老の日」ですが、この祝日のルーツは兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)という小さな村にありました。1947年(昭和22年)9月15日、当時の村長が「お年寄りを大切にし、その豊かな知恵を借りて村作りをしよう」と提唱して「としよりの日」という独自の敬老会を開催したのが始まりです。この素晴らしい取り組みが全国へと広がり、やがて国民の祝日として制定されることになりました。
7.サザエさんの波平は54歳

国民的アニメ『サザエさん』に登場する磯野波平といえば、盆栽を愛し、縁側でお茶をすすりながら「バッカモーン!」と叱る、典型的なおじいちゃんのイメージがありますよね。しかし公式の設定年齢を見てみると、波平はなんとまだ定年前である「54歳」という若さなのです。ちなみに妻のフネは52歳、穴子さんは27歳という設定で、連載が始まった昭和初期と現代とでは、年齢に対するイメージが大きく異なることがわかります。
8.黒電話のベルは本物の鐘

昭和の家庭に必ずといっていいほどあった、懐かしいダイヤル式の「黒電話」。着信があると「ジリリリリーン!」と部屋中に響き渡る大きな音が鳴りましたよね。現代の電話は電子音でスピーカーから音が鳴りますが、黒電話の内部には金属製のお椀型のベル(鐘)が2つ向かい合わせに内蔵されており、その間にある小さなハンマーが高速で直接叩くことであの音を出していました。だからこそ、あんなに迫力のある音だったのですね。
9.昔のテレビを叩くと直った訳

昭和の時代、分厚いブラウン管テレビの映りが悪くなると、テレビの上や横を「バンバン!」と手で叩いて直す光景がよく見られましたよね。嘘のような話ですが、実はこれには科学的な理由がありました。昔のテレビは内部の真空管や部品の熱膨張によって接触不良やホコリによる通電トラブルが起きやすかったため、叩いて振動を与えることで一時的に接触が回復し、本当に画面が直ることがあったのです。
10.郵便番号は最初5桁だった

現在、手紙やハガキを書くときに記入する郵便番号は7桁ですが、1968年(昭和43年)7月1日に日本で初めて郵便番号制度が導入されたときは、3桁または5桁でした。当時は高度経済成長期で郵便物の量が急増しており、仕分け作業を自動化するために導入されたものです。その後、さらに細かく町名まで機械で自動区分できるようにするため、1998年(平成10年)2月から現在の7桁へと変更されました。
11.最初のレトルトはボンカレー

お湯で温めるだけで美味しいカレーが食べられるレトルトカレー。世界初の市販用レトルトカレーとして1968年(昭和43年)に発売されたのが、大塚食品の「ボンカレー」です。パッケージに描かれた松山容子さんの着物姿の看板を覚えている方も多いのではないでしょうか。ちなみに商品名にある「ボン(BON)」とは、フランス語で「良い」や「美味しい」という意味を持つ言葉から名付けられています。
12.魔法瓶に電気は使わない

電気を使わずに、朝入れた熱いお湯が夕方まで温かいまま保たれる昔ながらの「魔法瓶(ポット)」。なぜ冷めないのかというと、内側のガラス瓶と外側のケースの間が二重構造になっており、その間の空気が抜かれて「真空状態」になっているからです。熱は空気などを伝わって逃げていく性質があるため、空気のない真空の壁を作ることで熱の通り道を遮断しているというわけです。まるで魔法のようだということで魔法瓶と呼ばれました。
13.カルピスの水玉模様の秘密

1919年(大正8年)の七夕である7月7日に発売された、日本初の乳酸菌飲料「カルピス」。パッケージといえば「白地に青い水玉模様」がおなじみですが、実は発売当初はこれとは真逆のデザインでした。七夕の夜空に浮かぶ天の川をイメージしていたため、最初は「青い背景に白い水玉模様」だったのです。その後、1953年(昭和28年)に爽やかさや清潔感をより引き立てるため、現在の白地に青の水玉へと反転されました。
14.かっぱえびせんの枚数と塩分

「やめられない、とまらない♪」のキャッチフレーズで昭和39年から愛され続けているカルビーの「かっぱえびせん」。新鮮な天然エビを殻ごと丸ごとすり潰して生地に練り込んでいるため、カルシウムも豊富に含まれています。実はあのお菓子、1袋あたりに丸ごとのエビが約7〜8匹分も使われているのをご存知でしょうか。しかも表面の塩分は意外と控えめで、1袋全部食べても食塩相当量は約1.4グラム程度におさえられています。
15.懐かしい「肝油ドロップ」

子どもの頃、小学校や幼稚園で毎日1粒ずつ配られる甘い「肝油(かんゆ)ドロップ」が楽しみだったという方は多いのではないでしょうか。戦後、子どもたちの栄養不足や目の健康を守るために広く普及したもので、本来はタラやサメなどの肝臓から採れる油(ビタミンAやDが豊富)が原料です。そのままでは魚臭くて飲みにくいため、ゼリー状の甘いドロップに加工したことで大ヒットし、現在でもドラッグストアなどで変わらぬ人気を集めています。
16.早起きになるのは体内時計

年齢を重ねると、「昔は朝が苦手だったのに、今は目覚まし時計がなくても朝5時にパッと目が覚める」という方が増えてきますよね。これは決して睡眠が下手になったわけではなく、人間の脳にある「体内時計」のリズムが加齢とともに少しずつ前倒しになるためです。体温やホルモンの分泌リズムが若い頃よりも2時間ほど早く進むようになるため、夜に早く眠くなり、朝早く目が覚めるのはごく自然な体の変化なのです。
17.作り笑いでも免疫力は上がる

「笑う門には福来たる」ということわざがありますが、笑うことは健康にも素晴らしい効果をもたらします。人間が笑うと、体内のウイルスやがん細胞と戦ってくれる「NK(ナチュラルキラー)細胞」という免疫細胞が活性化することが医学的にもわかっています。しかも驚くことに、心からおかしくて笑ったときだけでなく、口角をキュッと上げた「作り笑い」でも脳が錯覚して免疫力が上がるため、普段から笑顔を意識するだけで健康維持につながります。
18.手拍子と足踏みで脳が若返る

デイサービスのレクリエーションなどで、歌いながら手拍子をしたり足踏みをしたりする体操がありますよね。このように「2つの異なる動作を同時に行うこと」を専門用語で「デュアルタスク(二重課題)」と呼びます。たとえば足踏みをしながらしりとりをするなど、体と頭を同時に使うと、脳の司令塔である「前頭葉」の血流が普段より大幅にアップし、物忘れの予防や脳の若返りに非常に高い効果を発揮してくれます。
19.昔の話をすると脳が喜ぶ理由

子どもの頃の遊びや若い頃の仕事、昭和の流行歌など、懐かしい昔話をしていると気持ちが明るくなり、言葉が次々と出てくることがありますよね。実はこれ、医療や介護の現場でも「回想法(かいそうほう)」と呼ばれる立派な心理療法のひとつとして取り入れられています。昔の楽しい記憶を思い出して誰かに語り、共感してもらうことで、脳が心地よく刺激されて情緒が安定し、生きる活力や自信を取り戻す効果があるのです。
20.緑茶の「カテキン」のすごい力

食後や休憩のときにホッと一息つける温かい緑茶は、シニア世代にとって最高の健康飲料でもあります。緑茶特有の渋み成分である「カテキン」には、強い殺菌作用や抗酸化作用があることで知られていますよね。そのため、お茶を飲むだけでなく、緑茶でうがいをすることで風邪の予防にも役立ちます。さらに、一番茶(新茶)には旨味成分の「テアニン」が豊富に含まれており、心身をリラックスさせて血圧の上昇を抑える働きも期待できます。
21.ラジオ体操はもともとアメリカの物

「新しい朝が来た、希望の朝だ♪」の歌声でおなじみのラジオ体操は、日本人なら誰もが体が覚えている国民的な体操ですよね。1928年(昭和3年)に昭和天皇の御大礼を記念して日本の簡易保険局が制定したものですが、実はそのお手本となったのはアメリカでした。当時アメリカのメトロポリタン生命保険会社が加入者の健康づくりのために放送していた15分間の音楽体操をヒントにして、日本独自のラジオ体操が作られたのです。
22.指先を動かすと脳が働く

折り紙や編み物、塗り絵、お手玉など、指先を細かく使う作業は昔からご長寿の方に愛されている趣味ですよね。実は人間の脳のなかで、手や指を動かすための神経が集まっている領域は、足や背中など他の部位に比べて驚くほど広い面積を占めています。そのため、指先を器用に動かすと脳全体の約3分の1にもおよぶ広い範囲が直接刺激されることになり、まさに「手は第二の脳」と呼ばれるほどの脳トレ効果があるのです。
23.よく噛むと唾液から若返り成分

食事のときに「一口30回噛みましょう」とよく言われますが、しっかり噛むことは消化を助けるだけではありません。よく噛んで食べることで、あごの下にある耳下腺(じかせん)などの唾液腺からたっぷりと唾液が分泌されます。この唾液のなかには、消化酵素だけでなく骨や筋肉、お肌の老化を防ぐ「パロチン」という若返りホルモンが含まれているため、よく噛んで味わうこと自体が天然のアンチエイジングになるのです。
24.相撲の「徳俵」はなぜある?

大相撲の中継を見ていると、土俵際まで追い詰められた力士が、ほんの少し外側に膨らんだ俵(たわら)に足のかかとを残して大逆転する名勝負がありますよね。土俵の東西南北に4箇所だけ外側に飛び出しているあの俵を「徳俵(とくだわら)」と呼びます。なぜあそこだけ膨らんでいるのかというと、昔は屋外で相撲を行っていたため、土俵の上に溜まった雨水を外へ流すための排水口だった名残なのだそうです。追い詰められた力士にとっては本当に「得(徳)をする俵」ですね。
25.演歌の「こぶし」の名前の由来

美空ひばりさんや北島三郎さんなど、名だたる演歌歌手が歌声のなかでクルクルと音を揺らす独特の歌唱法を「こぶし(小節)」と呼びますよね。なぜ「こぶし」というかというと、握りこぶしのことではなく、日本の伝統的な民謡や浪曲などで使われていた「細かい節回し(小節=こぶし)」という言葉がそのまま定着したものです。ちなみに、力を込めて歌うときに自然と手をギュッと握りしめる動作とも重なるため、イメージにぴったりですよね。
26.東京タワーの赤と白の材料

1958年(昭和33年)に完成し、高度経済成長のシンボルとして日本中を勇気づけた東京タワー。高さ333メートル(昭和33年完成と覚えやすいですね)の美しい鉄塔ですが、実はその鉄材の約3分の1には驚きの材料がリサイクルされています。当時、戦後の復興期で良質な鉄が不足していたため、朝鮮戦争で使われなくなったアメリカ軍の戦車を溶かした鉄が展望台より上の部分に使われており、平和の象徴として生まれ変わったのです。
27.10円玉に描かれた建物の秘密

私たちが毎日使っている10円玉の表面には、京都の宇治市にある世界遺産「平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)」が細かくデザインされていますよね。藤原頼通によって1053年に建てられた美しい建築物ですが、実はお札や硬貨に実在の建物が描かれているのは、現在の日本の硬貨のなかでは10円玉だけです。ちなみに、一万円札の裏側にもこの平等院鳳凰堂の屋根にある「鳳凰像」が描かれていたことがあり、とても縁起の良いシンボルとして親しまれています。
28.童謡「ふるさと」の山の正体

「うさぎ追いし かの山、小鮒(こぶな)釣りし かの川♪」という歌詞で始まる唱歌『ふるさと』。誰もが口ずさめる日本の心の歌ですが、歌詞の1番に出てくる「うさぎ追いしかの山」とは、「うさぎが追いかけた山」ではなく、文語表現で「自分が子どもの頃にうさぎを追いかけた、あの懐かしい山」という意味です。作詞家の高野辰之が生まれ育った現在の長野県中野市の豊かな自然風景がモデルになっており、情景を思い浮かべて歌うとより味わい深くなります。
29.亀が鶴より長生きな理由

おめでたい席のことわざで「鶴は千年、亀は万年」と言いますが、実際の動物としての寿命はどれくらいなのでしょうか。実は野生のツルも非常に長生きな鳥で、動物園などの飼育下では50年〜80年ほど生きることがあります。そしてカメ(特にゾウガメなどの大型種)はさらに長寿で、実際に150歳〜250歳近くまで生きた記録が残っているほどです。心拍数が非常にゆっくりでエネルギーの消費が少ないことが、カメの驚異的な長寿の秘訣とされています。
30.七福神で一人だけの日本の神様

宝船に乗ってやってくる縁起の良い「七福神(しちふくじん)」。お正月や長寿のお祝いでもおなじみの7柱の神様ですが、実は国際色豊かなメンバーが集まっていることをご存知でしょうか。大黒天・毘沙門天・弁財天はインド(ヒンドゥー教・仏教)、福禄寿・寿老人・布袋尊は中国(道教・禅宗)がルーツであり、生粋の日本の神様は「恵比寿様(えびすさま)」ただお一人だけなのです。鯛と釣り竿を持った笑顔の恵比寿様が日本代表だと思うと、なんだか親しみが湧いてきますね。
まとめ
今回は、シニア世代の皆さんと一緒に楽しめる懐かしい昭和の豆知識や、長寿のお祝い・健康にまつわる雑学を30個ご紹介しました。「へぇ、そうだったのか!」「昔は本当にそうだったね!」と新しい発見や懐かしい思い出を語り合うことは、それ自体が最高の脳トレになり、心と体をイキイキと元気づけてくれます。
ぜひデイサービスでのレクリエーションや、ご家族・ご友人との楽しいお茶の時間に、「波平さんは何歳でしょう?」「黒電話はどうやって鳴っていたでしょう?」とクイズ形式で出題して盛り上がってみてくださいね。今日知った雑学が、たくさんの素敵な笑顔と会話のきっかけになれば嬉しいです。
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