子どもから大人まで、幅広い世代に愛され続けている王道スイーツといえば「プリン」ですよね。コンビニやスーパーで手軽に買える身近なおやつですが、実はそのルーツをたどってみると、中世ヨーロッパの船乗りが食べていた保存食やソーセージの仲間にまで行き着くという、とても奥深い歴史を持っています。
今回は、そんなプリンの名前の由来や科学的な仕組み、国民的おやつ「プッチンプリン」の裏話など、クイズ感覚で楽しめるプリンの面白い雑学・豆知識30選をたっぷりとご紹介します!次にプリンを食べる時、思わず誰かに話したくなる楽しいネタばかりですので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
1.正式名称はプディング

私たちが普段何気なく呼んでいる「プリン」という名前ですが、実は英語の「プディング(Pudding)」が訛って定着した和製英語のような呼び方です。その中でも、卵と牛乳を使って甘く固めたお菓子のことは、正式には「カスタード・プディング」と呼びます。明治時代に日本へ伝わった際、当時の日本人の耳には「プディング」の音が「プリン」と聞き取りやすかったため、そのまま親しみやすい名称として広まりました。
2.元々は船乗りの保存食

今でこそ甘くてなめらかなデザートの代名詞ですが、プリンの原型は16世紀ごろのイギリスの船上で生まれた料理でした。長い航海に出る船乗りたちが、限られた食料を無駄にしないよう、パンくずや小麦粉、肉片、脂身、卵などを布袋に詰めて蒸し上げた保存食が始まりだったのです。最初は甘いお菓子ではなく、お腹を満たすためのボリューム満点な主食兼おかずとして食べられていました。
3.語源はソーセージの仲間

プリンの元となった「プディング」という言葉の語源をさらにさかのぼると、ラテン語でソーセージを意味する「ボトゥルス」や、古フランス語の「ブーダン(血のソーセージ)」にたどり着きます。昔は動物の腸にひき肉や穀物を詰めて茹でていたため、「詰め物をして固めた料理」がすべてプディングと呼ばれていたのです。甘いデザートとソーセージが同じ語源から枝分かれしたというのは、とても意外な歴史ですよね。
4.英国ではおかずもプリン

日本では「プリン=甘いカスタードのお菓子」という意味で定着していますが、本場イギリスでの「プディング」はもっと幅広い料理を指します。蒸したり焼いたりして固めた料理全般を含むため、ローストビーフに添える「ヨークシャー・プディング」や、豚の血を使ったソーセージ「ブラック・プディング」など、しょっぱいおかずも立派なプディングの仲間です。さらにイギリスでは「食後のデザート全般」をプディングと呼ぶこともあります。
5.毎月25日はプリンの日

カレンダーには毎月1回、「プリンの日」という記念日が設けられているのをご存じでしょうか。岡山県に本社を置く乳製品メーカーのオハヨー乳業株式会社が制定したもので、「プリンを食べると思わずニッコリ(25)する」という語呂合わせから毎月25日に決められました。特定の月だけでなく毎月やってくる記念日なので、25日は自分へのちょっとしたご褒美にプリンを買う口実にぴったりですね。
6.茶碗蒸しと固まる原理は同じ

お寿司屋さんなどで人気の「茶碗蒸し」と甘い「プリン」は、見た目も食感もよく似ていますよね。実はこの2つ、卵のたんぱく質が熱によって網目状に結びつき、水分を閉じ込めて固まる「熱凝固」という全く同じ科学的な仕組みで作られています。卵を溶く水分が「牛乳と砂糖」ならプリンになり、「和風だし」なら茶碗蒸しになるため、いわば甘い洋風茶碗蒸しがプリンだと言えます。
7.カラメルは型外しの工夫

プリンの底に敷かれているほろ苦いカラメルソースには、味にアクセントをつける以外にも大切な役割があります。型にプリン液を直接流し込んで加熱すると、卵の成分が器の底や側面にこびりついてしまいますが、あらかじめ底に液状のカラメルを敷いておくことで、お皿にひっくり返した時にツルンと綺麗に型から外れるのです。さらに、焼いた後にカラメルの水分がプリンに馴染み、全体をジューシーに保つ効果もあります。
8.カラメルが苦い科学的理由

砂糖と水だけを煮詰めて作るカラメルソースが、なぜあんなに香ばしくほろ苦い味に変わるのでしょうか。これは砂糖を約160度以上の高温で加熱することで、糖の分子が分解・結合を繰り返す「カラメル化反応」という化学変化が起き、苦味や香りの成分が新しく生まれるからです。甘ったるくなりがちな卵と牛乳の風味を、この絶妙な苦味がキュッと引き締めてくれるおかげで、最後まで飽きずに美味しく食べられます。
9.表面に穴があく原因は温度

手作りプリンに挑戦した時、断面や表面にブツブツとした小さな穴がたくさん空いてしまった経験はありませんか。料理用語で「すが入る」と呼ばれるこの現象は、加熱する温度が高すぎて、プリン液の中の水分が沸騰し、発生した水蒸気の泡がそのまま固まってしまうことが原因です。卵のたんぱく質は約80度で固まり始めるため、沸騰させないよう弱火や湯煎でじっくり熱を通すのが、なめらかに仕上げる最大のコツです。
10.プッチンプリンの誕生秘話

1972年にグリコから発売された「プッチンプリン」は、あるシンプルな疑問から誕生しました。当時のプリンは瓶やカップに入ったままスプーンで食べるのが当たり前でしたが、開発担当者が「お皿の上に出して、レストランのように揺れるプリンを家庭でも楽しんでほしい」と考えたのがきっかけです。どうすれば誰でも簡単に型から抜けるか試行錯誤した結果、底に空気穴を開ける画期的な容器が発明されました。
11.底のツマミは逆転の発想

プッチンプリンの底にある棒状のツマミは、プラスチック容器を成形する際の技術を応用して作られています。最初は「底に穴を開けてシールを貼り、剥がして空気を入れる」という案も試されましたが、流通の途中でシールが剥がれてしまう問題がありました。そこで、「最初から底の突起を薄く作っておき、折ることで穴が開く仕組みにする」という逆転の発想が生まれ、あの唯一無二のプッチン機構が完成したのです。
12.販売数がギネス世界記録に

子どもから大人まで大好きなプッチンプリンは、実は世界に誇るすごい記録を持っています。2013年1月、「世界で最も売れているプリン(累計販売個数51億個以上)」としてギネス世界記録に公式認定されました。発売から半世紀以上経った現在も記録を更新し続けており、その累計販売数をすべて一列に並べると、なんと地球を何周もぐるりと囲んでしまうほどの天文学的な数字になります。
13.実はゼラチンで固めている

本格的なカスタードプリンは卵の力だけで固めますが、プッチンプリンをはじめとする市販のカッププリンの多くは、製法が少し異なります。お皿に出した時にあの独特の「ぷるんっ」と弾むような揺れを生み出すため、寒天やゼラチン、ローカストビーンガムなどの「ゲル化剤」を絶妙にブレンドして固めているのです。これにより、輸送中の振動で崩れにくく、かつ口の中でとろける食感を実現しています。
14.凍らせると絶品アイスに

プッチンプリンをそのまま冷凍庫に入れて凍らせると、シャリシャリとした氷菓ではなく、驚くほどもっちり・ねっとりとした新食感のアイスになります。これはプリンに含まれる糖分や脂肪分、そして安定剤の働きによって、冷凍しても水分が大きな氷の結晶になりにくいためです。公式でも専用スティックを刺して凍らせる食べ方が紹介されたことがあり、暑い夏の日に試したくなる裏ワザとして人気を集めています。
15.モロゾフの瓶が愛される訳

1962年に誕生した洋菓子メーカー「モロゾフ」のカスタードプリンといえば、ずっしりとしたガラス瓶の容器でおなじみです。実はこのガラス容器、ただ高級感を出すためだけでなく、「熱伝導が穏やかで、オーブンの中でプリン液に均一かつじっくり熱を通せる」という機能的な理由から採用されています。食べた後にコップや小物入れとして再利用するファンも多く、日本のプリン文化を象徴する名容器です。
16.レトロな固めプリンは全卵

近年ブームになっている純喫茶の「固めプリン」と、パティスリーなどで見かける「とろけるなめらかプリン」は、卵の使い方に決定的な違いがあります。卵は卵黄よりも卵白(白身)の方がしっかり硬く固まる性質があるため、昔ながらの固めプリンは全卵をたっぷり使い、逆になめらかプリンは卵黄の割合を増やして生クリームを加えることで、あのとろけるような柔らかい口溶けを作っています。
17.醤油でウニ味になる理由

「プリンに醤油をかけるとウニの味がする」という有名な都市伝説のような雑学がありますが、これにはちゃんとした科学的な根拠があります。プリンの卵と牛乳が持つ濃厚な脂質・たんぱく質と、醤油に含まれるアミノ酸や塩分・旨味成分が合わさると、人間の舌が感じる「五味のバランス」と「なめらかな食感」が本物のウニの成分構成と非常に近くなるため、脳がウニだと錯覚してしまうのです。
18.日本初のプリンは江戸末期

日本で初めてプリンが紹介された文献は、江戸時代末期の1872年(明治5年)に出版された『西洋料理通』というレシピ本だとされています。当時はまだ「プリン」という名前ではなく、「ポッディング」という表記で紹介されており、卵と牛乳に小麦粉や砂糖を混ぜて蒸し上げる作り方が記されていました。文明開化の波とともに、西洋のハイカラな料理として少しずつ日本の食卓へ広がっていきました。
19.プリンアラモードは日本発

真ん中にプリンを据え、周りに色とりどりのフルーツや生クリーム、さくらんぼを華やかに盛り付けた「プリン・ア・ラ・モード」。ヨーロッパのお菓子のような名前ですが、実は戦後の神奈川県横浜市にある「ホテルニューグランド」で考案された、日本発祥のオリジナルデザートです。当時ホテルに滞在していたアメリカ軍の将校夫人たちを喜ばせようと、パティシエが工夫を凝らして作ったのが始まりでした。
20.横長グラスに盛られた理由

プリン・ア・ラ・モードといえば、左右に広がった舟形のガラス器(コルトンディッシュ)に盛り付けられているのが定番のスタイルですよね。ホテルニューグランドでこの器が選ばれたのは、当時のアメリカ人向けにボリュームたっぷりのアイスクリームや果物を一緒に盛り付ける際、平皿よりも深さのある横長グラスの方がバランスよく豪華に見えたからです。リンゴをウサギの形に切る飾り切りも、この時に広まりました。
21.クレームブリュレとの違い

フランス発祥の「クレームブリュレ」と日本のプリンは似ていますが、材料と仕上げ方に明確な違いがあります。プリンは牛乳と全卵を使い、最初から底にカラメルを敷いて加熱しますが、クレームブリュレは牛乳の代わりに生クリームと卵黄を贅沢に使い、冷やし固めた後に表面の砂糖をバーナーで焦がしてパリパリのカラメル層を作るのが特徴です。「ブリュレ」はフランス語で「焦がした」という意味を持ちます。
22.スペインのプリンは四角い

スペインや中南米で親しまれているプリンは「フラン(Flan)」と呼ばれ、日本のカスタードプリンととてもよく似た味わいをしています。ただし、一人分ずつの丸いカップで作るだけでなく、家庭では大きなパウンドケーキ型や四角いバットでドーンと大きく焼き上げ、切り分けて食べるスタイルも一般的です。また、練乳(コンデンスミルク)やバニラ、オレンジの皮などを加えて濃厚に作るレシピが多く愛されています。
23.バニラエッセンスの役割

プリンを作る際、ほんの数滴だけ「バニラエッセンス」を加えるレシピがほとんどですよね。これは単にバニラの甘い香りをつけるためだけでなく、加熱した時にどうしても出やすい「卵特有の生臭さ(硫黄のような匂い)」をマスキングして打ち消すという重要な役割があります。ちなみにエッセンスは熱に弱く香りが飛びやすいため、粗熱が取れてから加えるか、焼き菓子には熱に強いバニラオイルを使うのが正解です。
24.牛乳の温度で食感が変わる

プリン液を作る時、溶き卵に混ぜる牛乳の温度によっても仕上がりのきめ細かさが変わってきます。冷たい牛乳をそのまま混ぜるよりも、人肌から50度くらいに温めた牛乳を少しずつ加える方が、砂糖がしっかり溶け、蒸し器やオーブンに入れた時の加熱ムラがなくなるため、驚くほどなめらかな食感に仕上がります。ただし、熱々の牛乳を一気に入れると卵が煮えて固まってしまうので注意が必要です。
25.茶漉しで濾すとプロの味に

お家でプリンを作る際、材料を混ぜただけのプリン液をそのまま型に流し込んでいませんか。洋菓子店のプロが作るような舌触りにするための最大の秘密は、型に流す前に「茶漉し」や目の細かいザルでプリン液を1〜2回丁寧に濾すことです。このひと手間で、混ざりきらなかった卵白の塊やカラザ、泡が取り除かれ、口に入れた瞬間に引っかかりのない極上のなめらかさが生まれます。
26.マグカップとレンジで完成

「蒸し器やオーブンがないからプリンは作れない」と思っている方も多いかもしれませんが、実は電子レンジとマグカップがあれば約5分で手作りプリンが作れます。マグカップでカラメルを作り、卵・牛乳・砂糖を混ぜた液を注いで、ラップをせずに電子レンジの弱モード(または200W〜500Wの短時間加熱)で様子を見ながら温め、余熱でじっくり固めるのが失敗しない裏ワザです。
27.痛風のプリン体とは無関係

健康診断やビールのCMなどでよく耳にする「プリン体」という言葉。「プリンを食べすぎると痛風になるの?」と心配する人がたまにいますが、お菓子のプリンと尿酸値の元になる「プリン体(Purine)」は、語源も成分もまったくの無関係です。お菓子のプリンは英語の「Pudding」から来ており、しかも主な材料である卵と牛乳は食品の中でもプリン体が極めて少ない食材なので、安心して食べてくださいね。
28.栄養満点の優秀なおやつ

甘いスイーツは「カロリーばかりで栄養がない」と思われがちですが、プリンは洋菓子の中でもトップクラスに栄養バランスが優れたおやつです。主原料が「完全栄養食」と呼ばれる卵と、カルシウム豊富な牛乳であるため、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを効率よく補給でき、消化吸収も非常に良いというメリットがあります。体調を崩した時の栄養補給や、子どもの成長期のおやつにもぴったりです。
29.ポムポムプリンの誕生日

サンリオの人気キャラクター「ポムポムプリン」にも、プリンにちなんだ可愛らしい設定がたくさん詰まっています。こげ茶色のベレー帽がトレードマークのゴールデンレトリバーの男のコで、誕生日は「4月16日のお天気いい日」、将来の夢は「もっともっとおっきくなること」です。体の黄色い毛並みとベレー帽の組み合わせがカラメルのかかったプリンにそっくりなことから、この名前がつけられました。
30.ポケモンのプリンの名前の謎

世界中で愛される『ポケットモンスター』に登場する「プリン」も、ぷるぷるとした丸い風船のような姿が印象的ですよね。日本語名の「プリン」はお菓子のプリンから名付けられていますが、英語圏での名前は「Jigglypuff(ジグリーパフ)」といい、「ぷるぷる揺れる(Jiggly)+ふわふわしたもの(Puff)」を組み合わせた造語になっています。海外でもプリンの揺れる可愛らしさがしっかり名前に反映されているのです。
まとめ
今回は、身近なスイーツである「プリン」にまつわる面白い雑学や豆知識を30個ご紹介しました。もともとはイギリスの船乗りが食べていた保存食だったことや、ソーセージと同じ語源を持っていたことなど、普段食べている甘いプリンの姿からは想像もつかないような意外な歴史や科学の秘密がたくさん隠されていましたね。
スーパーやコンビニでプッチンプリンを手に取った時や、カフェでレトロな固めプリンを注文した時には、ぜひ今回知ったトリビアを思い出してみてください。「実はプリンアラモードって日本発祥なんだよ」と家族や友人にシェアすれば、いつものティータイムがもっと楽しく盛り上がること間違いなしです!
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